ダウ・ジョーンズ創業者一族、ニューズコープの買収提案を検討へ

尾本香里(編集部)2007年06月01日 16時49分

 News Corp.から買収提案を受けていたDow Jonesの創業者一族であるBancroft家が、News Corp.の関係者に会い、提案の受け入れ可否を検討する意向を示した。Bancroft家は同社議決権の52%に相当する株式を所有する。

 Dow Jonesの声明によると、Bancroft家の代表者であるMichael B. Elefante氏は、Dows Jonesの取締役会に対し次のように通知したという。「Dow Jonesのビジネスや競争環境を詳細に調べた結果、他の組織と一緒にビジネスをするか、協力関係を築く方が、Dow Jonesのミッションを達成しやすくなるだろうという考えで一致した。その候補にはNews Corp.も含まれている」

 News Corp.がDow Jonesに総額50億ドルの買収を提案していることが明らかになったのは、5月に入ってすぐだった。Bancroft家はこのとき、買収に反対の意思を示したが、その約2週間後にNews Corp.会長のMurdoch氏がBancroft家に書簡を送付し、同家と会社関係者らとの面会を求めていた。同氏は書簡で、「私は、自分自身が関わっている報道機関の独立性や誠実さを常に尊重してきた」と述べ、独立かつ自立した編集局の設置、Bancroft家の一族から1人をNews Corp.の取締役に選任、インドや中国におけるDow Jonesの社説の拡大、The Wall Street Journal紙のワシントンDC支局への投資金の増額、さらに「The Wall Street Journal紙の本社が最先端の施設であり続けるための」同本社への投資を約束した。

 Bancroft家が話し合いに応じる姿勢を表明したことで、Murdoch氏に交渉の窓口が開かれることになる。

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