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巨人ノキアのお膝元、日本とは顔ぶれ異なる携帯電話機

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 日本では携帯電話はオペレーターが発表する。だから、ニュースサイトでは「○○(オペレーター名)が秋モデル○機種を発表」という見出しだ。だが、欧州では携帯電話機は端末メーカーが発表するものなので、「○○(端末メーカー名)が発表」となる。メーカー各社はオペレーターのロゴを入れた端末を製品ラインの一部に持つが、多くが自社ロゴのみ。日本ユーザーなら戸惑うかもしれないが、選択の自由は広いと私は思う。

 前回書いたように、欧州では端末メーカーが端末を設計し、オペレーターがサービスを設計しており、両者間の協業は少ない。日本とは市場の構成が違うせいか、端末メーカーの顔ぶれもがらりとちがう。

 最大手は日本でも進出を図っているフィンランドのNokia。欧州では押しも押されもせぬトップだ。調査会社の米IDCが発表した2007年第1四半期(世界ベース)の数字では、同期9110万台を出荷、市場シェアは32.3%となっている。Nokiaは欧州ではトップブランド。当然、ブランディングにも力を入れており、青以外のNokiaのロゴを見たことがないし、資料などで使われるフォントもいつも同じだ。

 Nokiaの巨大さは、そのラインナップから一目瞭然だ。超ローエンドといわれる白黒画面のストレート端末から、Carl Zeissレンズ付きカメラを搭載したもの、PDAライクなものなど、幅広い。価格にして、下は30ユーロ程度から上は800ユーロを超えるものまである。そんなNokiaだが、実は、1865年創業の古い会社で、パルプ、ゴムなど時代に合わせてビジネスを変えてきた。同社は一時期、米Motorola、韓Samsungと韓LG電子の韓国勢に押されたが、ここ3年ほど前から挽回した。Nokiaの目標は「シェア4割」--これは世界の携帯電話の5台に2台がNokiaということになる。野心的な目標だが、実現不可能ではなさそう。注目したい。

 Nokiaの本拠地、フィンランドを含む北欧諸国は、第1世代の無線通信方式NRTが生まれた場所。Nokiaはこれを活用したメーカーだが、同社以外にも北欧で携帯電話メーカーが生まれた。スウェーデンのEricssonだ。同社はNRT、GSMの仕様開発にかかわった通信機器メーカー。ご存知のように、5年前に携帯電話事業を切り離し、ソニーと合弁会社Sony Ericssonを立ち上げた。

 このほか、独Siemens、仏Sagem、仏Alcatel、英Sendoなどの携帯電話メーカーが生まれたが、そのなかには市場淘汰により消えていったものもある。

 少し日本の端末メーカーの話をすると、残念ながら欧州市場における日本メーカーは影が薄い。健闘目立つのが、Vodafoneと担いでいるシャープだろうか。

 フランスでは、Bouygues TelecomがNTTドコモの「iモード」を提供しており、5年前にサービスがスタートした当初はNECや三菱電機がiモード端末で参入を図った。だが、現在フランスでiモード端末を供給しているのは、仏Sagem、Samsung、LG、SonyEricssonの4社。日本メーカーの名はない。

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