simExchangeの会員は、現金で実際に「株」を購入するわけではない(中には参加者が現金を賭ける予想市場も存在する)ので、結果によって会員が損したり得することはない。その代わりに、彼らは「DKP」と呼ばれる仮想通貨を賭ける。1DKPは、ゲームソフト、ゲーム機、付属品の1万台(個)に相当する。
simExchangeの会員がDKPを売買することにより、彼らは全体として、自分たちが賭けている製品が現実世界でどのくらい売れるかを予想できる仕組みだ。奇妙なコンセプトかもしれないが、他の予想市場ではこれがかなり正確であることが証明されている。ただし、参加者が自分たちにとって大切なものを賭けている場合に限られる。
simExchangeの会員は、現金は賭けないが、成績に基づくレーティングを蓄積している。同市場の会員は元々ビデオゲームやビデオゲームのメカニズムに関心があるため、彼らにとっては点数を競い合うだけで、より正確な予想をしようという動機付けとしては十分なのかもしれない、とShiau氏は分析する。
simExchangeの4月の予想の中で最も実際の数字に近かったのはPSPに関する予想だ。同市場の会員らは、PSPの4月の売り上げを19万400台前後と予想した。そして17日のNPDの発表によると、実際の売り上げは18万3000台だった。つまり、simExchangeの会員の予想は実際の数字よりもわずか4%だけ高かったことになる。それに対し、Pachter氏は実際よりも9.29%も高い20万台と予想していた。
「Brian Shiau氏は、新しい活気のあるコミュニティを作ったようだ」と語るのは、予想市場に関するブログMidas OracleのChris Masse氏だ。「今、simExchangeは子供たちに株や先物のメカニズムについて教えるための教育ツールとして大きな注目を集めている。私は(simExchangeを)大いに気に入っている」
Shiau氏によると、simExchangeは会員ができるだけ多くの情報を入手できる仕組みになっているという。simExchangeのサイトには、売買されているすべての製品のチャネルが存在し、会員らはそこで製品について議論したり、ニュース記事やスクリーンショットといった関連情報を投稿したりできる。
simExchangeは無料で利用可能だが、ビデオゲーム関連広告の販売をビジネスモデルとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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