独立行政法人情報推進機構(IPA)は5月15日、同機構が認定する2006年度上期のクリエーターを15人認定したと発表した。併せて同クリエーターの海外展開支援などの支援策も強化する。
同機構は2000年から優秀なクリエーターの発掘と育成を目的とした「未踏ソフトウェア創造事業」を展開している。また、2002年からは同様の趣旨で28歳未満のクリエーターを対象とする「未踏ユース」を実施している。
2006年度上期の「天才プログラマー/スーパークリエーター」に認定された15人(2006年度上期のスーパークリエーター詳細)は同期の未踏ソフトウェア創造事業および未踏ユースに採択された52件(82人)の中から選ばれた。前期と比べ開発者の平均年齢が低下傾向にあるほか、「今回は(ネット上で展開される)サービス系の開発を行うクリエーターが多い傾向にあった」(IPA理事の仲田雄作氏)という。
今後強化するクリエーターの支援策では、「海外」「コミュニティ」「データーべース」──の3つを軸に実施する計画。海外における人材交流の足がかりを目的とし、国際展示会出展支援などを実施。2007年夏頃には開発者のデータベース「未踏iPedia」(仮)を整備し、同年9月にはベンチャーキャピタルなどの研究分野に関わる幅広い人たちのコミュニティイベント「未踏フォーラム」(仮)を開催する。
なお、当日の記者会見では、同機構が認定したクリエーターの中から松村郁生氏(京都大学大学院情報学研究科)、井上恭輔氏(津山工業高等専門学校)がそれぞれ開発したサービスのプレゼンテーションを行った。
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