Webマーケティングガイドでは、クールビズに関して調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。
政府が「夏の軽装化運動(クールビズ)」を提唱しはじめてから今年で3年目となるが、実際企業や個人においてどの程度クールビズが実践されているのか、またそれにかかった費用について調査を行った。
今回の調査対象は、20歳〜49歳までの公務員または会社員の男性で、かつ「クールビズ」知っていると答えたパソコンインターネットユーザー300人。 年齢比は20〜34歳50%、35〜49歳50%と均等割り付けを行った。
まずQ1では、普段の勤務スタイルについて尋ねたところ、スーツスタイルが62.4%と最も多く、その中でネクタイ着用が58.7%、非着用が3.7%となり、スーツスタイルで勤務している人のほとんどはネクタイ着用という結果となった。 このことから、多くのビジネスマンの間では[スーツ=ネクタイ着用]というのが、当たり前のスタイルとして確立されていると考えられる。
また、次いで多かった回答としては、「作業着・専門着」が13.3%、「制服・ユニフォーム」10.7%となっており、作業着やユニフォームスタイルが合わせて24.0%と多く、「私服」という回答はカジュアルスタイル・ビジネススタイル合わせても13.0%にとどまった。
株式会社マクロミルが実施した「若手OLのオフィスファッション調査」によれば、女性のオフィススタイルでは43.7%が「制服も規定もない(自由)」と回答している。 このことからも、調査対象条件で従事している企業などが異なるとはいえ、男性と女性では勤務(ファッション)には大きく差があることがわかり、男性は女性に比べ自由度が低いと考えられる。
次にQ2では、クールビズの実施経験について尋ねたところ、半数以上の53.7%が「実施したことはない」と回答した。 Q1で普段の勤務スタイルがネクタイ着用のスーツと回答した176人の中では、クールビズの実施経験者52.3%、未経験者47.7%となり、全体での割合と程同様の数値となり、スーツスタイルのビジネスマンにおいてもクールビズの実施経験者は約半数にとどまる結果となった。
Q3では、昨年のクールビズ実施者132人に対し、昨シーズンにクールビズ用品にかかった費用を尋ねたところ、43.2%が「購入していない」という結果になった。 それ以外の購入者については「1万円以上〜5万円未満」が28.8%、「1万円未満」が25.0%と続き、5万円以上の購入者は3.1%と非常に少ない結果となった。
Q4では、クールビズ実施経験のある139人に対し、具体的に実施したスタイルについて尋ねたところ、「ノーネクタイ」が86.3%で最も多く、次いで「ノージャケット」が48.9%と続く結果となった。
綿や麻素材のスーツなど、夏服の利用者はあまり多くないことから、Q3でもあるように新しく何かを購入するというわけではなく、今あるのもで何らかの工夫をしているビジネスマンが多いのではないかと考えられる。 しかし、選択肢にはなかったが、ノーネクタイになることでワイシャツをボタンダウンタイプや襟の立つシャツを購入するなど、夏場だけでなく年間通して着用できるものを購入している場合もあるのではないだろうか。
今後、クールビズが浸透し、ノーネクタイやノージャケットが増えると、シャツやベルトなどが人に見られる場面が増えることによって、今までスーツ自体にメインでお金をかけていた人も、シャツやベルトなど小物に対しても気を使うようになり、クールビズの浸透がファッションに対する意識を変えるきっかけになるのではないだろうか。
とはいえ、まだクールビズを実施しているユーザーはまだ半数にとどまることから、クールビズを実施しない理由が個人レベルなのか事業レベルなのか、次回の調査の中で明らかにしていきたい。
今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、
お気軽にお問合わせください。
サンプル数 :300
調査期間 :2007年05月07日(月) 〜 2007年05月10日(木)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ターゲットリサーチ
対象者 :20歳〜49歳の男性
対象条件 :職業が公務員または会社員で、かつ「クールビズ」知っていると答えた人
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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