今回、レビューするgigabeat U201シリーズは、フラッシュメモリの2Gバイトモデルだ。1Gバイトメモリを採用する「gigabeat U101」もラインアップされており、現在主流になっている小型・軽量タイプである。
小型ながら1.1型の有機ELディスプレイを搭載しており、静止画を見ることも可能だ。そして、FMチューナーを搭載しており、ここが最大の特長でもある。
FMチューナー搭載のデジタルオーディオプレイヤーは、めずらしくないが、U201ではFMトランスミッターも搭載することで、gigabeatで聴いている曲を、FM電波で飛ばせる点が新しい。
電波を飛ばす相手は、FMが受信できる機器であればなんでもOK。家の中のコンポを始め、ラジカセやカーステレオなど、さまざまな機器と連動させることが可能である。さらに、UシリーズのようにFMチューナーを搭載しているデジタルオーディオプレイヤー同士なら、同じ曲を2人もしくはそれ以上で一緒に楽しめるペアリング機能も備えている。
実際にFMトランスミッターの実力を検証してみた。まず、FMトランスミッターで音を飛ばすための下準備だが、クイックボタンの長押しかメニューのFMラジオを選択し、トランスミッターの周波数を指定する。周波数は、88.0MHz以上の任意の数値に合わせ、受信側も同じ周波数にするだけである。思ったよりも簡単だ。
FMトランスミッター使用の際、必要となるのは、イヤホンだ。gigabeatには、仰々しいアンテナが付いていない代わりに、イヤホンのコードがアンテナの代わりになっている。実際にイヤホンなしで使ってみたが、まったくといって、電波を受信してくれなかった。
gigabeatのFM電波はそれほど強いものではないので、イヤホンの状態や置いた位置によって受信状況が大きく変わってしまうようだ。コードをかなり伸ばした状態で置かないと受信側からの音がクリアに聴くことはできない。部屋の中の床やテーブルの上などに、gigabeatを放り出している状態は、あまり見栄えも部屋の状態としてもいいものではない気がする。
音質は、まさにラジオを聴いている感覚に近かった。受信状況が良ければ、それなりの音質で聴けたが、なにかの拍子でイヤホンを動かしてしまったりすると電波状況の変化で音質が変わってしまうのはどうしたものだろうか。
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