独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は5月2日、4月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。
発表によれば、4月のウイルスの検出数は、約62万個と、3月の約66万個から5.4%の減少となった。また、4月の届出件数は、3199件となり、3月の2933件から9.1%の増加となった。
検出数の1位は、W32/Netskyで約46万個、2位はW32/Lookedで約6万個、3位はW32/Salityで約2万個だった。
4月の不正アクセス届出件数は15件で、そのうち被害のあった件数は12件だった。不正アクセスに関連した相談件数は31件(うち4件は届出件数としてもカウント)で、そのうち何らかの被害のあった件数は20件だった。
被害届出の内訳は、侵入7件、アドレス詐称2件、その他(被害あり)3件。侵入届出の被害内容は、フィッシングに悪用するためのコンテンツを設置されていたものが3件、サイト内データの改ざんが2件、外部サイトを攻撃するための踏み台にされそうになっていたものが2件だった。侵入の原因で、プログラムのぜい弱性を突かれたものが5件あった。内訳は、OS1件、SQLインジェクション1件、FTPサーバ1件、コンピュータの遠隔操作ソフト2件となっている。
4月の相談総件数は827件だった。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が205件(3月は316件)、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が17件(同23件)、Winnyに関連する相談が7件(同5件)だった。
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