大日本印刷(DNP)は5月7日、フリーペーパーのラックやPOP(店頭広告)などから、おサイフケータイ向けに情報配信を行える新システムを開発した。従来より小型の情報配信端末「PetitPorta(プチポルタ)」を採用。場所を選ばず設置でき、ほかのプロモーションツールに組み込めるという。
DNPはこれまで、ポスター型端末「PiPorta(ピーポルタ)」を採用したおサイフケータイ向け情報配信システムを販売してきた。今回は既存システムの導入企業から受けた要望を反映し、より小型軽量な端末と、配信URLを自由に変更できるシステムを開発したという。
新端末PetitPortaの大きさは幅58mm、高さ45mm、奥行き111mm。重さは140g。待ち受け時とおサイフケータイ読み取り時に光るLEDと、筐体のカバーの色をカスタマイズできる。配信URLはウェブブラウザからURL管理サーバに対して一括して設定でき、個々の端末を操作する必要はない。このほか端末ごとのアクセス集計が可能で、会員情報と組み合わせてマーケティングに利用できるという。
DNPでは8月より新システムの販売を開始。導入を希望する企業に端末を貸与するほか、URL管理サーバをASP提供する。料金は、端末5台とURL管理サーバを1週間利用する場合で税別19万8000円となる予定。長期利用、カスタマイズに関する費用は別途設定する。フリーペーパーと連動するウェブサイトへの誘導をはじめ、各種キャンペーンでの販促や告知、店頭での商品紹介、会員登録、イベントでのスタンプラリーといった用途を見込む。同社では5年間で3億円の売上げを目指す。
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