カリフォルニア州サンフランシスコ発--大規模な地球温暖化と科学の暴走が未来に及ぼす影響について疑問を抱いたら、LucasArtsがそれに答えてくれるかもしれない。
George Lucas氏の広大なSF帝国のなかでビデオゲームを担当するLucasArtsは米国時間5月2日、新ビデオゲームの「Fracture」を発表する記者会見を開き、恐ろしい地震、竜巻、ハリケーン、突然の洪水を超える次の長期的シナリオが、全く新しい破壊兵器を使った東西の全面戦争になることを説明した。
設定は2161年ごろの未来だ。舞台は乾燥しきったサンフランシスコのベイエリアで、ゴールデンゲートブリッジの下では米国東部の各州と欧州の複数の国が参加する「Atlantic Alliance」と呼ばれる同盟軍と、米国西部の各州とアジアの複数の国が参加する「Republic of Pacifica」という同盟軍が激しい戦いを繰り広げる。
LucasArtsの社長Jim Ward氏によると、ストーリーは人類の未来を巡る科学的意見の対立が基盤にあるという。
21世紀末期、MITやハーバード大学の科学者が遺伝子工学を駆使した「Humanity 2.0」という人間を初めて開発するが、これらの新人間は数年後には病気にかかってしまう。面目を失い、東海岸を去った科学者らは、西へ向かうと熱狂的な歓迎を受ける。
その後数十年のうちに地球の温暖化が進み、恐ろしい自然災害が次々に地球を襲うと、西部各州と東部各州の関係は2つの同盟国が誕生するまでに悪化する。
この物語では、2161年には米国が東部同盟主導で遺伝子工学を禁止する。しかし、Pacifica Allianceがこの命令に苛立ちを見せて脱退する。これは南北戦争以来となる米国の権威に対する挑戦であり、政府はそれが受け入れがたく、Pacificansとの全面戦争が始まる。
Fractureは、「Xbox 360」用と「PLAYSTATION 3」用が2008年にリリースされる見通し。1人用とマルチプレイヤー用の両方のオプションがある。
LucasArtsと、Fractureの開発パートナーであるDay 1 Studiosにとって、同ゲームは地形デフォーメーションという新しい武器システムで特徴づけられる1人称シューティングの全く新しいジャンル探求のチャンスだ。
これは、地形を利用した防御の目的や、敵より高い位置で優位に展開できるよう、小さな丘を高くしたり、巨大な洞窟や岩盤を作り出したりすることなども可能という武器。その使い方はプレーヤー各自の戦略上の関心を基本にして決まる。
「敵の倒し方にも本当にいろいろある」とWard氏は語っている。
一方、Fractureは「Star Wars」シリーズで幅広く知られるようになったLucasArtsが全く新しい人気タイトルを開発するチャンスでもある。同社は、2年前は「Mercenaries」という新しい人気製品を出しており、2006年には子どもの間で「Thrillville」が人気を博した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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