MyMediaのAVメニュー画面。各AVアプリケーションのランチャーだ。MyMediaの起動に初回は約1分10秒かかったが、次回は常駐するため10〜20秒程度で起動できた。「テレビ」を選ぶとテレビ録画アプリケーション「DigitalTVbox」が起動する
Windows Vista Home Premiumには、AV統合ソフト「Windows Media Center」が採用されているが、本機の機能を生かすために、より高機能な富士通独自のAV統合ソフト「MyMedia」が搭載されている。
両ソフト共にいわゆる“10フィートのインターフェイス（10フィート＝約3メートル離れて操作する）”に対応し、付属リモコンでAV操作が可能、というコンセプトは同じだが、MyMediaはデジタル放送の録画に対応するなど、Windows Media Centerにはない機能を備えた家電的なAVアプリケーションに進化している。こうした点で本機のAV機能はユニークであり、PCのAV機能としては世界のトップレベルにあるといえるだろう。
リモコンもレコーダーライクで、ほとんどのAV操作が可能だ。十字キーの上下に「Mymedia」ボタン（上）と「Windows Media Center」ボタン（下）が付いているが、本機の主役はMymediaボタンになる
本機は2つのAVモードで楽しめる。最も手軽なのは「インスタントMyMedia」モードだ。電源オフの状態で、リモコンのMyMediaボタン、または本体のTVボタンを押すとインスタントMyMediaが高速起動する。これはBIOSレベルの機能で、OSの起動なしで使える簡易AV機能といえる。
このモードではテレビはアナログ放送のみ対応になるが、テレビ視聴のほか録画、再生もこなせる。また、DVDビデオや音楽の再生も楽しめるなど予想以上に高機能だ。なんと言ってもOSの起動を待たずに家電的に使えるのがメリットだろう。
「インスタントMyMedia」はOSを起動せずに素早く起動して使える。アナログテレビの録画再生のほか、DVDビデオや音楽の再生も楽しめるなど、この種のAV機能としては高機能だ
本機のAV機能をフルに楽しみたい場合は「MyMedia」モードを使う。Windows Vistaを起動した状態で、リモコンのMyMediaボタン、または本体のTVボタンを押すとAV統合ソフトである「MyMedia」が立ち上がり、AVメニュー画面が表示される。ここからすべてのAV機能の操作が可能になる。
MyMediaはランチャー的なソフトで、ここから各AVアプリケーションを起動する。例えば、AVメニューから「デジタルテレビ」を選ぶと、テレビ録画アプリケーション「DigitalTVbox」が立ち上がり、ここで地上デジタル放送などの予約や録画ができる、というしくみだ。
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