ピクセル・テクノロジーズは4月25日、携帯電話でPCサイトが閲覧できるフルブラウザ「ピクセル・ブラウザ」を発表した。日本の携帯電話市場においてExcelやWordなどが閲覧できる「ドキュメントビューア」は大きなシェアを獲得しているが、フルブラウザの標準搭載は4月23日に発表されたNTTドコモのN904iが初となる。なお、N904iはピクセル・ブラウザとともに、現状でシェアを誇るアクセス製のフルブラウザ「NetFront」も標準搭載されており、今後の動向が注目される。
ピクセル・ブラウザは、高速に拡大したり縮小したりできるレンダリング力が特徴で、文字入力時に英字と数字などのモード切替をせずに入力できる入力システムやツールバーの搭載など、ユーザーインターフェースにもこだわりと持つ。
17インチのディスプレイでPCサイトを閲覧した場合と携帯電話での閲覧を比較すると、物理的な画面サイズは50:1だという。ピクセル独自のウェブエンジンとアルゴリズムにより、なるべくPCで閲覧を忠実に再現しつつ、携帯電話で見やすいレイアウトに再構成して表示するとしている。
ピクセル・テクノロジーズは、ビデオ、Flash、HTML、通信、チャットのすべてを組み合わせる技術を持っているとしており、トータルなコミュニケーションをサポートできることを強みとしている。N904iでは、機能をしぼって搭載しているとして、今後マルチウインドウや動画の再生や早送り、サイトの履歴をグラフィカルに表現できる技術などを搭載していきたいとしている。
グローバルに展開するピクセル・テクノロジーは、もともとが日本に比べてはるかに力のない携帯電話向けに開発しているため、バッテリーの消費は少なくて済むという。ビデオの再生でも、電話をしているときよりバッテリーの消費は少ないとアピールした。
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