フリーランスのエンジニア集団である「なかのひと運営委員会」は4月18日、アクセス元の組織や地域情報に特化した無料アクセス解析ツール「なかのひと」ベータ版を公開した。リアルタイムに解析した結果をマッピングし、その建物の衛星画像も表示する。
なかのひとの特徴は、一般の大手プロバイダーからのアクセスは集計せず、企業や政府機関、学校などの法人のみ調査する点だ。ドメインのwhois情報を元に組織名を検出し、Yahoo!地図情報サービスを利用して経緯度変換および地図表示を行っているという。ブログパーツとしてサイトに貼って、サイトのアクセス状況地図の概要を他人に公開することも可能だ。
なかのひと運営委員会は「Who(どんな人たち)、Where(どこの組織から)に注目したら面白いのでは」と考えて今回サービスを開発したという。これまでアクセス解析ツールは、5W1Hのうち、When(いつ)、What(どのページを)、Why(検索キーワード)、how(経路分析)に注目していたからだ。
このサービスを利用することで、「競合他社がどれぐらい自社サイトをチェックしているか」「地域情報サイトがどういった地域の人たちに見られているか」「自社の製品ページに対し、どんな企業がアクセスしているか」といったデータを把握でき、より効果的なコンテンツ作成、マーケティング施策の実施ができるという。
今後はアクセス動向からサイトの傾向分析を行う機能や、閲覧しているドメイン数の伸びを増加をグラフ表示する仕組みなども追加したい考えだ。現在、アクセス解析の上限は無制限となっているが、1利用者あたり月間30万ページビューまでを予定しているという。
なお、なかのひとは有料サイトや会員登録制サービス内での利用は不可としている。そのほか、プライバシー侵害目的での利用も禁じている。
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