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本田雅一氏の求める条件にピッタリはまる「あのデジカメ」--お気に入りガジェットバトン第14回

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慎重に見極めてから使う慎重派

 僕を紹介してくれた野本恭子さんが、ガジェットに惚れ抜いて選ぶ、あるいはガジェット側が彼女を呼んでいるかのように強い縁で結ばれるといった、感情的な激しさを伴う”物好き”だとすれば、僕は道具としての価値を評価して、本当にそれが自分のライフスタイルに合うものなのかどうかを、慎重に見極めてから使う慎重派タイプ。

 理想のスタイルと比べれば、多少は凸凹があっても惚れた相手にはかなわないや!と思えればいいのだけど、どうしても自分の利用スタイルにフィットしたものしか求められない。

ソニーのCyberShot T9 ソニーのCyberShot T9

 う~ん、なんだかイヤなヤツだなぁ。そんな俺なわけなので、ひとつの製品を愛でながら使い続けるなんてことはほとんどない。しかし、そんな僕が比較的長い間、お気に入りアイテムとして使い続けているものがある。それがソニーのCyberShot T9である。手元にはもっと高性能なカメラがあるんだけど、どうしてもこれを使ってしまうんだな。

 最新のカメラに比べれば、画素数も少ないし、高感度時のノイズも多く、ISO800以上では発色が薄くなる。”ダブルでブレない”のキーワードも、最高ISO1000ではあまり説得力もないし、レンズだって暗い。薄いことは薄いけれど、スチール外装で塗装が施されたT9は、アルミ外装全盛の中にあっては軽量と言い難い。

 現在の基準からすればまったく良いところなしのT9が、今なおも気に入って使い続けている理由は、僕が求めるコンパクトデジタルカメラの条件にピッタリはまっているからだ。

いまも使い続けるワケ

片手で取り出して片手で撮影できる! 片手で取り出して片手で撮影できる!"

 僕が求めるのは胸ポケットに仕舞っても邪魔にならない薄型で、片手で取り出して片手で撮影。スグにしまえる。そしてマクロ撮影に強いカメラだ。手ぶれ補正や高感度撮影対応も欲しいところだが、優先順位は使い勝手の方が上に来る。

 T9の電源連動式レンズバリアは、シャキシャキとキレよく片手で操作しやすいし、塗装された表面の質感もアルミよりもいい。1センチまで寄れるマクロ機能や薄い筐体、表に出っ張らない屈曲光学レンズなおも便利で、日常的に携帯してメモを取るには最高に使いやすい。薄型機にもかかわらず、バッテリ持続時間がかなり長いこともお気に入りの理由のひとつだ。

日常的に携帯してメモを取るには最高 日常的に携帯してメモを取るには最高

 不満はメモリカードがMemoryStick Duoであること(携帯型ノートPCが標準装備しているメモリカードスロットはほとんどがSDカード用)と、レンズとストロボ発光位置が近いため赤目が出やすいことぐらいで、いずれも致命的なものではない。国内での取材やプライベートでの外出はもちろん、海外取材などでも一眼レフカメラと適材適所で併用しながら使っている。

T30とT9。未だに使っていて古さを感じさせないT9 T30とT9。未だに使っていて古さを感じさせないT9

 T9の発売後、T10、T20と後継機種も登場し、さらに3インチ液晶搭載のT30やその後継機で5倍ズームのT100などが登場しているが、この中で目を引くのは最新モデルのT100ぐらい。未だに使っていて古さを感じさせないT9は、これからも僕のポケットの中を占有し続ける予定だ。

本田雅一氏プロフィール

PCからオーディオ機器に関連する取材記事、業界動向まで幅広く執筆を手掛ける。フリーランス テクニカル ジャーナリストとして活躍中。


【使用製品】

型番:ソニーDSC-T9
・購入時期 一昨年の末


【お気に入り度合い】

どんなに高性能な後継機が出てもずっと使い続けているぐらい。塗装が禿げても、T9への気持ちは萎えません


【次回執筆者】

塩田伸二さん


【次回の執筆者にひとこと】

4月1日ネタを探して毎日ダジャレを収集するとともに、把握仕切れないほどの電子グッズも収集しつづける真性デジタルガジェッターの塩田さん。人間は1人なのにPDAは山ほどあり、しかも買ったものはしっかりと使いこなしているのが、単なる収集家と違うところ。そんな塩田さんのお気に入りが何なのか。僕自身もとっても気になるなぁ。

【バトンRoundUp】

START第1回:澤村 信氏(カナ入力派の必須アイテムとは?) →第2回:朽木 海氏(ウォークマンとケータイをまとめてくれる救世主とは?) →第3回:大和 哲氏(ケータイマニアのためのフルキーボードとは) 第4回:西川善司(トライゼット)氏(飛行機の友、安眠の友、ノイズキャンセリングヘッドフォン) →第5回:平澤 寿康氏(出張に欠かせない超小型無線LANルータ) →第6回:石井英男氏(いつでもどこでもインターネット接続が可能なPHS通信アダプタ) →第7回:大島 篤氏(電卓とデジタル時計の秘密) →第8回:荻窪 圭氏(自転車とGPSがあればどこにでもいけます) →第9回:田中裕子(Yuko Tanaka)氏(これでクラシックもOK!究極のカナル型イヤフォン) →第10回:佐橋慶信氏(ビジュアル・ブックマークの実践方法とは?) →第11回:清水隆夫氏(プロ御用達の業務用GPSデジタルカメラ) →第12回:高橋隆雄氏(傭兵たるものガジェットなど持たぬ!) →第13回:野本響子氏(「壊れても買い続けたい」理想のロボット)

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