コムキャスト、映画チケットサイトのファンダンゴを買収へ

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年04月12日 17時12分

 米国における最大手のケーブルテレビ会社であるComcastは米国時間4月11日、同社が立ち上げを計画しているオンラインエンターテインメント事業の一環として、映画チケットサイトのFandangoを買収することを発表した。

 買収の金銭的条件は明らかにされていない。

 2420万人のケーブルテレビ加入者と1150万人の高速インターネット加入者を擁するComcastは、Fandangoのサイトを利用して「Fancast.com」という名の新たなエンターテインメントサイトを構築する計画だ。2007年夏に開始予定のこの新サイトでは、ユーザーがお気に入りのテレビ番組や映画、俳優を検索することができるようになる。また、ビデオコンテンツにアクセスしたり、さまざまな番組や映画を視聴できる形態をテレビやビデオオンデマンド、オンラインといったなかから検索したりできるようにもなる。

 Comcastはすでに、「Comcast.net」によってインターネット界における確固たる地位を築いている。同社によるとこのサイトは25億以上のページビューを誇り、トップ10サイトにライクインしているという。またこのサイトでは、毎月8000万本以上のビデオが視聴され、毎月のユニークビジター数は1500万人にのぼるという。

 Comcastが同社のインターネット資産に専門のエンターテインメントコンテンツを追加したのはこれが初めてではない。同社は2006年11月、ユーザー生成型の動画ポータルサイトである「Ziddio」のパブリックベータ運用を開始した。また同年には、ホラー映画ファン向けのサイトとして「FearNet」を立ち上げている。FearNetでは、インターネットサイトでソニーやLions Gateの恐怖映画やそのほかの恐怖コンテンツを多数提供するだけではなく、ビデオオンデマンドサービスでもコンテンツを提供している。

 Comcastによると、Fandangoは、新サイトであるFancast.comで重要な役割を担うことになるという。Fandangoは、映画のチケットを購入するサービスとして毎月数百万人のユーザーに利用されている。

 Comcast Interactive Mediaで社長を務めるAmy Banse氏は声明で、「Fandangoは、オンラインで最も強力なエンターテインメントブランドの1つであると同時に、優れたマネジメントチームを抱え、広告収入が急成長している収益性の高い有力なビジネスだ」と述べる。

 Fandangoの拠点は現在のロサンゼルスに残り、同社最高経営責任者(CEO)のChuck Davis氏も現職を継続するという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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