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DRMで激化するメーカーとハッカーの攻防戦 - (page 2)

文:Greg Sandoval(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年04月11日 17時54分
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 Martin氏は「HD DVDとBlu-rayのハードウェアが発売されてから3カ月も経過しないうちにハッキングが発覚した。それはまさに、これから起こることの前触れだ」と述べた上で、「十分な時間と願望を持つ人々は、デジタル著作権管理(DRM)技術を破る方法を必ず見つけ出す」と付け加えた。

 Corelから送られた電子メールによると、同社はセキュリティアップデートを自動的に行うシステムを開発中だが、テストが完全には終了していないという。よって、同社の顧客は、新たなソフトウェアを自らダウンロードする必要があるが、一部のユーザーはその点にいら立ちを覚える可能性がある、とMartin氏は指摘する。

 Corelの広報担当であるCatherine Hughes氏は電子メールで、「われわれは、AACSシステムとわれわれの製品のアップグレードされたセキュリティに大いに自信を持っている」と述べ、さらに次のように続けた。「われわれの望みは、将来このような問題に対処する必要がなくなることだ。いずれにせよ、われわれの目標は、将来のすべてのアップデートを自動化することにより、顧客が、製品の利用を不必要に中断されることなく、(高精細度)再生を通じて提供される最新のあらゆる利点を享受し続けられるようにすることにある」

 しかしMartin氏は、そのようなハッキング行為を阻止するための試みは効果がないどころか、逆に不正行為を行う意思のない大多数のユーザーをも遠ざける結果となると指摘する。同氏は、コンテンツメーカー、ハードウェアメーカー、ソフトウェアメーカーはDRMを放棄すると主張する。Martin氏は、各メーカーが自社コンテンツを守る必要があることについては理解していると語る一方で、高精細ビデオファイルには元々、サイズ(容量)の問題というある種のセキュリティ対策が内在しており、それにより大半の顧客は海賊行為を行おうとは思わないと指摘する。

 「HDファイル(の容量)はあまりに巨大であるため、ダウンロード、保存、管理はあまりに時間がかかりすぎる」とMartin氏は語る。

 Martin氏は「本音を言うと」と前置きした上で、次のように語った。「次世代DVDはマネージドコピーの実現を約束した。このマネージドコピーは、DVDをリッピングし、それを自分のPCに入れ、自宅のいたる場所で視聴するといったことを可能にする技術だ。(中略)しかし、それらはいずれも実を結んでいない。そこで、各メーカーは、コンテンツをハッキングしようとするごく少数のユーザーの対策に取り組むのではなく、それらの機能性を可能にすることに重点を置いたらどうか」

 WinDVDユーザーの間では、今回のアップデートが影響を与えるのは、新たなキーの配布後に製造されたディスクのみか否かについて一部で混乱が生じていたが、Hughes氏のよると、今回のアップデートは全てのディスクに影響するという。

 Hughes氏は「われわれは、HD DVDもしくはBlu-ray Diskの再生用としてWinDVDを使用している全てのユーザーに対し、今後も引き続き、既存のディスクと新たに購入したディスクの両方を確実に再生し続けられるようにアップデートをダウンロードするよう勧めている」とし、さらに「今回の無料アップデートをインストールせずに、新しいライセンシングキーを含むHD DVDやBlu-ray Diskを(PCに)挿入すると、過去のディスクを再生できなくなってしまう」と警告した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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