ペンシルバニア州の高校の元校長が、同校の元生徒4人を提訴した。校長の訴えによると、その4人は、人気ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)のMySpace上に、同校長の偽のプロフィールを作成し、校長が、マリファナの使用者、大のビール好き、ポルノ愛好家であるなどの虚偽の紹介文を書いて、名誉を傷つけたという。
MySpace上に問題のプロフィールが短期間掲載された当時、Eric Trosch氏はペンシルバニア州HermitageにあるHickory High Schoolの校長を務めていた。Trosch氏は3月、ペンシルバニア州マーサー郡の民事裁判所に訴状を提出した。それによると、4人の元生徒は、Trosch氏の氏名、学校用の公式写真に加え、数多くの「(同氏に関する)根も葉もない疑惑、軽蔑的なコメント、虚偽の記述」を含む3件のプロフィールを別個に掲載し、同氏の名誉を毀損したという。
問題の3件のプロフィールは、いずれも2005年12月の1週間の間にMySpaceに掲載されたが、学校職員がMySpace.comに連絡してから数日以内に削除された。それ以来、Trosch氏はHermitage Middle Schoolの校長を務めている。
Trosch氏の訴状によると、1件のプロフィール(訴状にはThomas Cooperという名の生徒が作成したと書かれている)には、Trosch氏のお気に入りの映画としてポルノ映画が記載されていたという。また別のプロフィール(Christopher GebhartとBrendan Gebhartという2人の生徒が掲載したとされる)には、Trosch氏は「生徒と性的関係を持つことが好きで、女性を乱暴に扱う」と書かれていた。また第三のプロフィールには、Trosch氏は「学校の机の後ろにビール一樽を隠し持っており、またステロイドを常用し、さらにマリファナを吸っていた」と書かれていたという。
その第三のプロフィール(訴状にはJustin Layshockが掲載したと書かれている)については、すでに2006年初めに連邦訴訟が提起され、現在も係属中だ。
Layshock被告は、問題のプロフィールを掲載した当時、Hickory High Schoolの4年生(17歳)で、GPA(Grade Point Average:成績平均点)は3.3だった。Layshock被告とその両親は、事件に対する学校の対応をめぐり、Trosch氏とハーミテイジの学区を提訴した。事件発覚後、学校はLayshock被告を停学処分としたり、同氏を代替教育プログラム下に置いたりなどの対応措置を取った。しかし、そのためLayshock被告は、通常の授業が受けられなかったという。Layshock被告と両親は訴状の中で、学校側の措置は過剰であり、合衆国憲法修正第1条に定められた言論の自由を侵害するものであるとし、さらに同氏の両親の自分の息子にとって最高の育て方、教育の仕方を判断する自由を妨げたと主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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