価格比較サイトなどを運営するベンチャーリパブリックは今春より、外部サイトへの商品情報提供を強化している。集客力のあるポータル(玄関)サイトなどと組むことで、商品比較サイトで先行するカカクコムを追撃する狙い。
すでにマイクロソフトが運営するポータルサイト「MSN」に商品情報を提供しており、このほど、ソフトバンクBBと組んで国内最大手ポータルサイトを運営するヤフーにも商品情報を提供し始めた。
ベンチャーリパブリックが運営する「coneco.net」のPC・家電カテゴリーで約7万件の商品情報とソフトバンクBBが流通事業で取り扱いのある商品情報を併せ、ヤフーが4月3日に開設した「Yahoo!家電ナビ」で展開。両社の商品データとヤフーが持つ商品検索の技術を組み合わせることで、情報網羅性において優位に立てると判断した。
また、収益モデルの軸を純粋な広告に置いたことで、情報提供元となるECサイトなどは情報提供しやすくなり、価格面においても競争力のある値付けができると見ている。
一方、カカクコムもオールアバウトが運営する「All Aboutショッピング」への商品データ提供や商品検索サービスの強化をしており、集客および情報網羅性における取り組みを積極化している。
ただ、価格比較サイトはコミュニティーの閲覧比率が全体の7〜8割程度と高い。ベンチャーリパブリックは2007年2月、coneco.netを大幅刷新して会員制コミュニティー「conecoクラブ」と連動させるなど、コミュニティーの強化を急いでいる。
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