Webマーケティングガイドでは、ネット調査会社のマクロミルの協力のもと、今流行しているバイラル動画について調査を行った。 その結果、面白いと思う動画を人に伝えると回答したユーザーは36%、人に伝える手段としてはメールと答えた人が最も多くなった。
調査対象は18歳以上のパソコンインターネットユーザー200人。男女比は男性50%、女性50%、となる。
Q1ではまず、インターネットで『動画』を探したことがあるか?という問いに対して、探す、探したことがあると回答したのは全体の79%と非常に高い結果となった。 You Tubeをはじめ、今や動画コンテンツを提供しているサイトは多く、インターネットで動画というのはごく自然のこととなっている。この結果から、インターネットユーザーが、動画に興味をもち、自ら動画を探してるユーザーが多いことがわかった。
Q2ではインターネット上で面白いと思う動画を見つけた際に、インターネットを通じて人に教えたり、広めたりするのか?という問いに対して、絶対に広めると回答したのが、4.4%、恐らく広めると思うと回答したのは32%で、広めると回答したのをあわせると36%のユーザーが該当することになる。
マーケティングにおける消費行動のプロセスに関する仮説としてAISAS理論があるが、情報を共有するという意味の「Share」が現実になされていることがわかる。
メディアではない1ユーザーが主体となって情報を提供する。まさにWeb2.0的行動となるが、もはやテレビCMでは流れていないインターネット上のCMのほうが視聴ユーザーが多くなっているケースもある。 [参考記事:動画投稿サイト「テレビ映像なければ利用減る」が6割――日経リサーチ調査]にもあるように、動画投稿サイトの米YouTubeでは利用者の多くがテレビやDVDなど、既存メディアで流通しているコンテンツを動画投稿サイトで視聴するとなっているが、テレビ映像や音楽ビデオ映像など著作権者の許諾なしに投稿されたコンテンツがなければ利用頻度が落ちるとした人が6割いるという結果となっている。
さらにQ3では、Q2で絶対に広める又は、恐らく広めると回答した36%(75名)の回答となるが、ユーザーがインターネット上で入手したその面白いと思う動画をインターネットを使ってどのように広めるのか?を尋ねたところ、最も多かった回答として、「メールで動画のデータを送る/動画が見られるリンクを貼る」と回答したユーザーが60%となった。次いで「ブログにアップロードする/動画が見られるリンクを貼る」が33%となった。
動画投稿サイトで有名なYou Tubeは14%と意外と少ない結果となった。 このことから日本からのYou Tubeを利用するユーザーの多くはロムユーザー(鑑賞するだけ)が多く、著作権の問題も影響してか、現状では積極的に投稿をするということは少なく、友人同士で面白い動画をメールで共有するユーザーが多と考えられる。
この件に関しては、今後も継続してリサーチを行っていきたい。
サンプル数 :200 調査期間 :2006年11月16日(木)〜11月17日(金) 調査方法 :インターネットリサーチ 調査機関 :株式会社マクロミル 対象者 :20歳から49歳男女
本調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
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