日本発“検索広告ベンチャー”、巨人Googleに挑む元バイオ研究者の勝算とは - (page 2)

インタビュー:島田昇(編集部) 文:小林 ミノル2007年03月16日 20時57分
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 マッチングビジネスで顧客の信用を得るための重要な鍵は、値段設定やサイト選定などシステムの微調整にあるといわれている。同社は、ページのマッチングよりも、検索されたキーワードのマッチングをより重要視し、そのサイトを閲覧しているユーザーが、どの単語に興味を示しているのかを特定しやすいシステムにしている。

 また、技術開発やサービスの設定には、外部の有名ブロガーも重要な役割を果たしているそうだ。

最新の情報は社内に集うブロガーから

 「ある有名ブロガーが主催されている合宿に何度か顔を出させていただいて、開発中のサービスの作動具合をみていただいたり、意見をいただいたりしました。また、『ブロガーデスク』というブロガーさんたちが集まって情報交換できるフリーデスクも社内につくっています。広告の値段の相場や、新しいサービスなどについてアドバイスをいただいたりもできますので」

 クライアントはアカウントで600強。タグの掲載サイト数は6000前後だという。広告ジャンルとしては、最近転職系が増えているそうだ。

 「口コミを頼りにやっているので、ほかのアドネットワークと比べると掲載サイト数は少ないかもしれません。しかし、あまり数にこだわっているわけではないんです。うちの場合、非常にアクティブ率が高く、個人サイトを集めている割にはインプレッション数が大きいんです。

 ただし、クライアントさんが満足する質のサイトを集め続けるのは、このモデルだと正直難しい。そこで、それを解決するためのサービスとして、アドスペース型の『ブレイナースポット』を提供しています。

 こちらは、クライアントさんに掲載サイトをご覧いただいた上で、そのインプレッションを買っていただくというスタンスです。広告代理店の販売を優先しすぎてしまうと広告主の満足度が下がってしまうので、難しいところではあるんですが、弊社の採用ルールに沿って掲載サイトは選択しています。(パッケージングの方法は)グーグルぐらいの規模になると、1ワード単位で管理する意味も出てくるのですが、うちくらいの規模だと、10ワード単位ぐらいで販売するほうが、管理もしやすいんです。販売をシンプルにして、キーワードだけでなくターゲティングも設けて、極力機械に面倒くさい事をやらせるようにしています」

 技術力を駆使し、広大なネット広告市場の海の中でブロガーや広告代理店などからヒントを得て、その流れを読み取りながら泳いでいく同社。今後の方向性は、どのあたりへ向けているのだろうか。

 「新サービスの『ブレイナービデオ』や、モバイル分野の広告も検討していますが、まず、コンテンツマッチをどう伸ばすのかが課題です。掲載メディアを自然増に頼るだけでは難しいので、積極的にメディアを取りにいけるようにしていきたいですね。そのためには広告を集めるだけの営業体勢が必要となります。ゆくゆくは営業力でナショナルクライアントの広告を取っていきたいなと。あるいは、ブログASPと直接つきあっていくというやり方も、可能性としてあると思います。

 もともと自作サーバとハードウェアを使って非常に低コストで運営しているので、黒字化はしているのですが、まずは売り上げを伸ばしていきましょうという感じですね」

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