ビデオの中では、モスコーンコンベンションセンターの前に、MarioとLuigiのような格好をしたゲームの世界のコメディアンが2人と、迷惑そうな通行人らが登場する。彼らが角を曲がると、宮本茂氏本人に出くわす。伝説のゲーム開発者である宮本氏は1人でゲームをしつつ、Mega64のコメディアンに冷ややかな視線を送り、コメディアンらはおどおどしてしまう。その宮本氏の行動を見て、ゼルダの伝説のヒーローであるリンクの格好をした役者も、同氏の背後のドアから顔を出し、こっそり暗闇へと消えていく。
偉大な才能を持つゲーム設計者に贈られる賞「Penguin Award」である。同賞を受賞したのは「テトリス」開発者Alexey Pajitnov氏。1985年、当時のソビエト連邦で同ゲームを開発した同氏が得たお金はわずかなものであった。しかし現在51歳の同氏はこの日、盛大な拍手を受け、会場のほとんどすべての人々から敬意に満ちた数分間のスタンディングオーベーションを受けた。
その後、Schafer氏は「Best Technology」賞を、GameSpotの「2006 Game of the Year」受賞作品であるEpic Gamesの「Gears of War」に授与した。Schafer氏はまた「これは『Best Visual Arts』のノミネート作品だ」とも紹介し、Gears of Warにこの日2つめの賞となる同賞を授与した。
そして何といっても「Game Developers' Choice Awards」に現れた大物といえば、宮本茂氏である。ゼルダの伝説を開発した伝説のゲーム設計者である同氏が、ゲーム設計における30年間の功績をたたえられ「Lifetime Achievement Award」を受賞し、この日のイベントは幕を閉じた。ビデオクリップには、最初の「ドンキーコング」から同氏の最新設計作品「Wii Sports」までの宮本氏の独創性に富んだ作品の数々とWiiコンソールハードウェアが映し出された。
「Lord British」として知られるRichard Garriott氏による短い紹介の後、宮本氏は壇上に上がり、われんばかりの盛大な拍手を受けた。そのすばらしい業績とはうらはらに宮本氏は控えめな人物であった。「わたしはさまざまな失敗をしてきた」と同氏は通訳を介して述べた。
「the Game of the Year」を受賞したのは「Gears of War」だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力