Webマーケティングガイドでは、ネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、携帯電話のインターネット検索について、携帯を利用したインターネットリサーチ調査を行った。
その結果、携帯電話のインターネット検索で3ページ目までしか見ないユーザーは60%、5ページ以上も見るというユーザーは31%となった。
調査対象は15歳〜59歳のモバイルユーザー300人。男女比は男性41.0%、女性59.0%となる。 また、キャリア比はDocomo53.4%、au35.7%、SoftBank10.8%となっている。
Q1では、携帯電話のインターネットで行う「検索」について、各携帯電話会社のメニューサイトTOPで行う【カテゴリー検索】とポータルサイトや、検索専用サイト等、携帯サイト上で行う【サイト検索】のそれぞれの利用頻度を調査した。 その結果【サイト検索】の方が利用頻度は高く1日に2回以上利用すると答えたユーザーは【カテゴリー検索】の13.4%に比べ、【サイト検索】では21.6%という結果となった。
2006年7月に「au」でGoogleの検索サービス提供を開始し、また10月よりSoftBankにYahoo!ボタンが搭載されたことにより、着実にサイト検索がユーザーに根付いてきたことが伺える。
さらにDocomoも、自社検索サービスを開始し、Yahoo!をはじめ13サイトと提携したことにより、PCでの検索サービスと同様に今後ますます携帯電話でのサイト検索がユーザーに浸透していくと考えられる。参考サイト:世界に先駆け日本で始まる「モバイル検索市場」の新たな戦い
Q2では、携帯電話で検索をした結果を見る際、どのように検索結果を見るかについて調査をしたところ、『タイトルを見て、興味を持ったサイトから見てみる』が65.6%と最も多く、次いで『今までに見聞きしたことがあるサイトから見てみる』29.5%となった。
しかし、両者の差は非常に大きく、【自主リサーチ調査結果】第2回検索エンジンに関する調査にもある通り、PCと同様に携帯電話でもサイトのタイトルは重要であることがわかる。
Q3では、携帯で検索を行うとき、何ページくらいまで探すことが多いかという設問に対し、「1ページ目まで」は12.1%、「2ページ目まで」は21.3%、「3ページ目まで」は26.9%という回答となった。
この事から、3ページ目までしか見ないというユーザー(1,2,3ページの合計)は60.3%にも及び、PCでの検索結果と同様4ページ以降に表示をされた場合、見てもらえない可能性が高いという事がわかった。3ページ目までが検索の境界線になると考えれる。【自主リサーチ調査結果】第4回検索エンジンに関する調査より
しかし、携帯電話の検索結果はパソコンと違い一回に表示されるサイトの数もかなり少ないことから、表示順位もPCより重要であると言えるのではないだろうか。
Q4ではどんな時に携帯電話検索を利用することが多いのか?自由記入形式での調査を行ったところ、『音楽情報(着メロや着うた検索)』及び『交通情報(バスの時刻表や地図検索)』が多い回答となった。
また、『飲食店や店舗を探す時』や『外出時に何か調べたくなったとき』、『急に知りたいことができた時』、『パソコンが手元に無いとき』といった、PCとは違い外にも持ち運び、いつでもどこでも今すぐ調べることができるからこその利用シーンが目立った。
少数意見ではあるが、『用語』といった辞書代わりに検索を使っているユーザーや、『テレビで気になった事がある時』など昨今のメディアミックスに反映した回答もあった。
今後ますます携帯電話の活用範囲は広がると考えられ、引き続き携帯電話の検索機能については調査をしていきたい。
サンプル数 :300
調査期間 :2006年11月28日(火)〜2006年12月01日(金)
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア株式会社
対象者 :15歳から59歳の男女
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
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