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カンボジアに学校を建てよう!--リアル世界に新たな価値生むポイントサービスの未来 - (page 2)

インタビュー:島田昇(編集部) 文:小林 ミノル2007年03月07日 21時28分
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 ポイント発行、ポイント交換ビジネスを手がけるベンチャーとしては、後発となる同社。しかし、ユーザー本位のサービスにすることで、同業他社との差別化を計り、ユーザー数を急増させているという。

 「うちの場合はポイントの利用期間を無期限にしているんです(ただし、半年アクセスしないユーザーのポイントは無効になる)。それがユーザーに評価いただいている理由かと。ポイントの還元率も、他社さんは3割程度のバックなのに対し、弊社は5割以上です。ユーザーさんに、できるだけ多くのポイントを与える薄利多売形式を取っているんです。

 それに同業他社さんは、大手とポイント交換したいとやっきになっている。しかし、モノを持っていない会社がそれをやったとしても、存在意義はない。ウチはそこで戦おうと思っていなくて、自分たちでマーケットをつくっていこうと。ポイント交換ビジネスを目的にしても中長期的なビジネスとして成り立たないんです」

 加えて、一風変わったエンタテインメント性の強いコンテンツやサービスをそろえているところも同社の特徴だ。

 たとえば、1月にはポイント付き音楽ダウンロードサービス「げん玉ミュージック」をスタート。また、「Real Agent」では、CtoCの仲介(個人間のクチコミ)サービスを提供している。不動産物件の紹介や人材紹介、更には歯のホワイトニング紹介──などポイントをフックに個人間のクチコミを活性化させ、企業にとっての契約までの効率化とユーザメリットを同時に実現するものとなっている。

 「『Real Agent』では自分で契約しなくても、友達にサービスを紹介してその友達が契約すれば、会員にポイントを差し上げています。まさに個人の仲介業です。日常的なサービスでユーザと継続的なコミュニケーションをとりながら、引っ越しや転職など非日常的なところでも、いかにリアルエージントを使ってもらえるか。そのマーケティングをチューニングしているところです。最近コツをつかみはじめています」

 一方の「ポイントエクスチェンジ」では、ポイント交換対象品として、郵便貯金や電子マネーのほかに、ポイントでミュージシャンの卵に投資をし、曲がヒットすれば印税を山分けするという「音楽ファンド」などをそろえている。

 そして、その中でももっとも興味深いのが、「カンボジアに学校を建てる資金と交換する」というものである。「お金より大事な物を手にいれましょう」という同社のモットーを実現するために創業直後に、この企画を実行に移したという。

 「カンボジアに学校を建設するのにかかる費用はおよそ400万円です。今年5月から設計がスタートし、8月頃から建設を始めます。ポイントを寄付してくれた人たちの名前を、学校の前のプレートに刻もうと。NPOと組んでこの話を進めたんですが、最初、NPO側に話を持ちかけたときは、ライブドア事件と重なっていたため、IT企業と同じ枠組みにされまったく信じてもらえませんでした。創業してまだ3カ月後で、会社もどうなるかわからないときだったからでしょうね。でもこれは、リアルワールドとして、なんとしてもやりたいこと。何度も頼み込み、最終的に進めさせていただく事にしたんです」

 とはいえ、同社のビジネスはボランティアではなく、あくまで利益最大化を目指している。最終的にはポイントを通貨として扱いたいと考えている同社。今後の中長期的な目標は何か。

 「アフィリエイト市場の拡大に乗りつつも、リアルの世界との融合を進めていきます。チャイナクイックと共同で2月にリリースしたポイントの貯まるデリバリー注文モバイルサービスや、今年よりJ1リーグの大分トリニータのスポンサーをする中での新事業など、独自のビジネスモデルを加えることで大きく飛躍していこうと。

 業績ですか? 好調です(笑)。設立当初から黒字になるビジネスモデルを考えていたので。カンボジアに学校をつくろうとした理由のひとつには『リアルの世界にお金より価値あるモノを生み出したい』という弊社の基本方針の実現にあります。

 5年後に1万人の人が月50万円の報酬を得られるようなサービスにしようと考えています。月に50億円くらいのお金がユーザーに支払われていければと。

 そして、そのうちの1割でもいいので、同じ価値観を持つ人たちが集まってリアルの世界に新しいモノを生み出していく。その手始めとしてやっているのが、学校建設です。同じ価値観を持つ人たちが集まって、別荘をハワイに建てたり、ゲレンデを買ったりして、自分たちだけのものをつくっていく。そういった未来を最終的なものとして見ています。もちろん今すぐできるわけではありませんが、ちょっとづつそこに近づいていこうかと。それを忘れないようにということで、社名を『リアルワールド』にしたんです」

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