Red Hatは米国時間3月5日、同社の開発ツール事業を拡大し、より多くのプログラマーへと働きかける取り組みを発表した。
Red Hatは、Exadelと提携し、Red HatのオープンソースプロジェクトサイトであるJBoss.orgにおいて、Exadelが自社のウェブ開発ツールをオープンソースで提供する予定だと述べた。
Red Hatでプロダクトマネージャーを務めるBryan Che氏によると、Red Hatは提携の一環として、これらプロジェクトの技術的方向性は引き継ぎ、オープンソースサーバソフトウェア「JBoss」との連携を構築すると述べた。
Che氏は、「今回の発表により、開発者に対しさらに多くの製品を提供することになる」と述べた。
Red Hatはオープンソース開発ツールを拡大することにより、サポートおよびディストリビューションサービスによる同社の売り上げの増加を図る。また同社は、プログラマーがRed Hatの「Linux」ソフトウェアや「JBoss Java」アプリケーションサーバ上で動作するアプリケーションをより多く作成するようになることを期待すると、Che氏は述べた。
Che氏は、「Red HatのJBboss技術を利用することにより、アプリケーションを構築する人々の生産性が向上するような統合開発環境を提供することが、われわれの真の目的である」と述べた。
Exadelがオープンソース化する3つの製品は、Ajax、またはJava Server Facesなどのフロントエンド設計技法を用いてウェブアプリケーションを作成するためのものである。
Exadelの従業員は引き続きこれらの製品に従事するが、人気の高いオープンソースプロジェクト「Hibernate」を開始したGavin Kingを含むRed Hatのプログラマーがこれに加わることになる。
Red Hatは2007年夏、「Exadel Studio Pro」というツールをオープンソース化する作業を完了する予定であるとChe氏は述べた。同ツールの名称は「Red Hat Developer Studio」に変更される予定であるという。
同じく2007年夏には、「GNU General Public License」(GPL)の基、「Eclipse」をベースとする開発ツール群に対するサブスクリプションベースのサポートサービスの提供も開始するという。
Red Hatのプログラマー支援範囲の拡大と、Exadelとの提携は、カリフォルニア州サンタクララで開催された4日間のカンファレンス「EclipseCon」の開始に合わせて発表された。同カンファレンスは、オープンソースツールのフレームワークであるEclipseを対象とするものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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