FOMAハイスピードの使い勝手は?--NTTドコモ「F903iX HIGH-SPEED」

NTTドコモ
内容:NTTドコモから2月20日、富士通製のHIGH-SPEED対応携帯電話「F903iX HIGH-SPEED」が発売された。HIGH-SPEED対応携帯電話は、「FOMAハイスピード」と呼ばれる新しい通信方式に対応しており、これまでのW-CDMA方式と比べて、送信時は最大約6倍、受信時には最大で約10倍の速さの通信が可能になるのが大きな特徴だ。

受信容量が増大し、動画や音楽が充実

 F903iX HIGH-SPEEDは、速度だけでなく、高画質映像、高音質ミュージックなどの再生、保存にも対応。まさにケータイヘビーユーザーにとって待望の機種といえるだろう。

  • 右側面には音楽用の操作ボタンがある。本体を閉じたままでも再生可能

 基本的なスペックとしては、Fシリーズの前機種F903iでは、受信メール最大1000件、iアプリ約100件の保存に対し、F903iX HIGH-SPEEDは、受信メール最大2000件、iアプリでは約300件の保存が可能となった。

さらに、F903iX HIGH-SPEEDには大容量コンテンツを数多く本体内に保存するため、1Gバイト内蔵メモリが搭載されている。これによってFOMAの動画配信サービス「iモーション」での受信容量が従来の5Mバイトから10Mバイトに増大し、より長い時間の番組が楽しめるようになった。

 また、「ミュージックチャネル」という最長1時間の大容量音楽番組を夜間に自動ダウンロードする有料サービスにも対応しており、最大2番組の設定と、50番組が保存ができる。

  • 左側面にはプッシュトークキー、MicroSDスロット、イヤホンマイク端子がある。プッシュトークとは、一度に複数の人と通信できる機能。ボタンを押しながらトランシーバーのように扱う

 音楽機能は従来機種同様、WMA方式の音楽ファイルを再生。新たな機能として、音楽機能を操作するための専用キーとしてミュージックコントロールキーがある。これは本体の側面に採用され、ケータイを閉じたままでも操作が可能だ。中央の突起を押すとプレーヤーが起動し、突起の上げ下げでチャプター移動など直感的な操作を得られ、F903iに比べて操作環境も便利になっている。

 唯一の弱点は、連続待受時間が短縮されたことだ。F903iが静止時に約540時間、移動時で約380時間に対し、F903iX HIGH-SPEEDは静止時で約500時間、移動時では約360時間と、以前よりも短くなってしまった。

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