Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、QRコードに関するモバイルリサーチ調査を行った。
その結果、80%のユーザーがQRコードをスムーズに利用している事がわかった。
今回の調査対象は、15歳以上〜39歳未満の男女モバイルユーザー300人で、男女比については50%ずつの均等割付けを行った。
キャリア比はDoCoMo:49.0%、au:38.0%、SoftBank:13.0%となっており、年齢比は15〜19歳:33.3%、20〜24歳:19.0%、25〜29歳:14.3%、30〜34歳:16.7%、35〜39歳:16.7%となった。
今回の調査では、携帯電話を使ったクロスメディア戦略には欠かす事の出来ない、QRコードについて調査を行った。
Q1では、QRコードの認知・利用に関して尋ねたところ、「知っており、利用した事もある」ユーザーが66%、「知っているが、利用した事はない」が10%、そして「QRコードを知らない」が24%という結果となった。
つまり、この調査結果からQRコードの認知率は76%(「知らない」と回答したユーザー以外)という事がわかるが、今回の調査が15歳〜39歳という、比較的若い世代を対象とした事を考えると、 QRコードの認知はまだまだこれからなのではないかと考えられる。
Q2では、Q1で「QRコードを知らない」と回答したユーザー以外に、QRコードの利用実態を「スムーズに利用が出来るか」という観点から尋ねた。
その結果、「大抵スムーズに利用できる」という回答が最も多く46%、次いで「いつもスムーズに利用できる」の34%と続いている。
逆にスムーズに利用する事が出来ないというユーザーは、「あまりスムーズに利用できない」が16%、「いつもスムーズに利用できない」は4%となっている。
携帯電話のQRコード機能は、機種によってその読み取り能力が異なり、機種ごとに”何%”を読み取る事が出来ないと、
認識をする事が出来ないという決まりがある。
逆に言えば、何故全てを読み取る事が出来なくても、情報を認識する事が出来るかというと、
これは、QRコードの「誤り訂正レベル」という機能によるものである。
QRコードは雑誌やポスターに印刷される事がある為、汚れたり破損する事が多くある。
そういった時に、ユーザーがストレスを感じないように、「約7%〜30%の欠損であればデータを復元できますよ」という機能(誤り訂正レベル)が設けられたのである。
今回の調査では、80%のユーザーがスムーズに利用する事が出来るという調査結果が出ており、この機能が功を奏していると考えられる。
しかし、20%のユーザーが不便さを感じているのも事実であり、QRコードを使ったキャンペーン等を行う際は、QRコードの確実性(汚れや欠損を防ぐ)に留意する必要もあるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス