今回のテーマは「中古車購入時におけるPC、携帯電話利用調査」。
パソコン、携帯のウェブサイトなど中古車のオークション販売サイトが増加するなか、購入の実状と情報収集の方法を調査した。
今回の調査は2月9日〜2月12日で行い、全国の1079人の男女(男性55.24%、女性44.76%)から回答を得た。また調査に回答いただいた年齢層は20歳代23.63%、30歳代21.78%、40歳代21.13%、50歳代20.2%、60歳代10.1%、70歳以上3.15%であった。
中古車購入時の情報収集については、「販売店に実際に行く」「パソコンのウェブサイトを見る」「専門の情報紙を見る」など、複数のメディアから情報を収集していることから、慎重に意思決定したい消費者心理が明らかになった。
全体のおよそ6割の人が中古車の購入経験がある中で、その購入チャンネルは、「一般の中古車販売店」57.21%、「カーディーラ系の中古車販売店」40.49%を合わせると9割以上の人が販売店で購入している。一方、最近ウェブサイトが増えてきているインターネットオークションでの購入経験者は4%未満とまだまだ少なく、個人にとって金額が大きい車の購入では、自分の目で実物を確かめてから買う人が多いことが明らかになった。また車の売却についてもほぼ同様の傾向が見られた。
インターネットオークションで中古車を購入しない理由は、「アフターケアの心配があるから」が51.11%、「情報の信頼性に問題があると感じたから」が48.89%、「金銭のトラブルが心配だから」が46.98%、「試乗したいから」が33.17%という結果となった。こういった消費者の不安を取り除くシステムの確立と、試乗やほかの購入候補の車との比較ができるサービスを提供できるかどうかが、ウェブサイトでの中古車購入を促進するポイントとなりそうだ。また、売却については、出品手続きの煩雑さなどが主要なネックとなっていることが伺える。
今後の中古車購入時のインターネットオークションの利用意向について、中古車の購入については、「サイトの信頼性などのユーザビリティが現在より向上したら、利用したい」が27.15%、「現在の状況でも利用したい」が4.82%となっており、約3割の人が利用意向を示している一方、「利用したくない」が全体の半数弱という高い数字を示しており、金銭がからむとウェブサイトの利用意向は決して高くないことが明らかになった。
また情報収集については「利用したくない」人が26.0%、「サイトの信頼性などのユーザビリティが現在より向上したら、利用したい」が31.23%と、今のままでは利用したくない人が6割近くに上った。金銭が絡まない情報収集についても、利用促進のためには信頼性などの改善が進むことが必須という結果となっている。
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