シアトルに本拠を置きバイオディーゼルを生産するImperium Renewablesは米国時間2月21日、シリーズBの資金調達を行い、合計2億1400万ドルを調達したと発表した。米国のバイオディーゼル業者としては、記録的な金額である。
資金源は、未公開株1億1300万ドル分とSociete Generaleが割当予定の優先担保付信用枠1億100万ドル分である。Imperiumの発表によると、バイオディーゼル企業への非公開株投資としては、米国内で史上最大になるという。
調達した資金は、ハワイや米国東北部をはじめ、世界各地でのバイオディーゼルプラント新設に用いる予定。ワシントン州でのグレイズハーバー港プラント建設も継続しており、2007年7月に完成する見込み。
2008年末までに、グレイズハーバープラントと建設予定のプラント3件の合計で、1年あたり最大4億ガロン(1000万バレル)のバイオディーゼル生産能力を達成する見込み。ワシントン州のプラント単体で1年あたり1億ガロンの生産が可能になる予定で、米国内のバイオディーゼルプラントとしては最大となる。
バイオディーゼルは、再生可能でクリーンなエネルギー源の必要性がさけばれるなか、近年注目されている。バイオディーゼルは、ファーストフードレストランからでる廃油などの植物油から作られた燃料である。
現在、Imperiumとその子会社であるSeattle Biodieselは、農家で栽培した大豆などの作物やパーム油からバイオディーゼルを生産する精製所をすでに稼働している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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