Game Developers' Choice Awardsで任天堂の宮本茂氏やテトリス作者が受賞へ

文:Tor Thorsen, GameSpot(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、小林理子2007年02月13日 23時54分

 任天堂の天才には長年の功績を称える賞が、テトリス作者のAlexey Pajitnov氏にはカジュアルゲーム分野を開拓した功績を称える賞が贈られることになった。

 CMP Mediaは米国時間2月6日、2007年の「Game Developers' Choice Awards」の受賞候補ゲームを発表した。この賞の授賞式は、毎年Game Developers Conference(GDC)と同時に開催され、受賞作品は国際ゲーム開発者協会(International Game Developers Association:IGDA)のメンバーによって選ばれる。最も得票を集めたゲームは「大神」と「The Elder Scrolls IV: Oblivion」で、「Gears of War」および任天堂ゲーム機「Wii」対応の「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」と「Wii Sports」がその後に続いた。

 この授賞式では選ばれたゲームを表彰するだけではなく、ゲーム業界に功績のある人たちに対しても、これまで数々の作品に携わってきた功績を称えて賞を授与する。2007年は、伝説的な人物である宮本茂氏に特別功労賞(Liftetime Achievement Award)が贈られる。30年以上任天堂に勤める宮本氏は、人気ゲームの「ドンキーコング」「スーパーマリオブラザーズ」および「ゼルダの伝説」を製作した。最近でも、Wiiや人気の高いいくつかのゲームの設計に関わっている。

 ほかの受賞者は次のような人々だ。

 「テトリス」を製作したAlexey Pajitnov氏には、「未知の領域に挑戦した」功績を称えるファーストペンギン賞(First Penguin Award)が贈られる。Pajitnov氏は1985年にTetrisを製作したが、当時、同氏は旧ソビエト連邦のMoscow Academy of Science内にあるコンピュータセンターに勤めていた。

 サウンドデザイナーのGeorge "The Fat Man" Sanger氏には、コミュニティー貢献賞(Community Contribution Award)が贈られる。Sanger氏は、1983年にゲーム業界に関わって以来、250を超えるゲームの効果音とサウンドトラックの製作に関わり、「Wing Commander」や「Advanced Tactical Fighters」(ATF)などのゲームで音楽とサウンドのデザイナーを務めている。

 ゲームデザイナー兼ライターで、ゲーム販売にも携わるGreg Costikyan氏には、「リスクを犯して型破りな試みを実践した」功績を称え、マーベリック賞(Maverick Award)が贈られる。Costikyan氏は、独立系のPC用ゲームのダウンロード販売を手がけるManifesto Gamesの創設者兼経営者だ。このオンラインストアでは、独立系のゲームデザイナーは自分の製作した低予算のPC用ゲームを担保に資金を調達できる。

 2007 年のGame Developers' Choice Awardsは、サンフランシスコにあるMoscone Convention Centerで、3月7日の午後6時半から開催される。授賞式の司会を務めるのは、独立系ゲーム会社Double Fine Productionsの社長でゲーム「Psychonauts」のデザイナーでもある、Tim Schafer氏だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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