経済産業省中小企業庁の委託事業「創業・ベンチャー国民フォーラム」は2月2日、都内でベンチャー起業家などを表彰する「Japan Venture Awards 2007」を開催した。起業家部門では経済産業大臣賞を環境経営総合研究所社長の松下敬通氏が受賞。ネット関連起業家ではモバイルファクトリー社長の宮嶌裕二氏が委員長特別賞を受賞した。
創業・ベンチャー国民フォーラムは創業・ベンチャーに対する国民の理解の向上と起業家育成促進を目的に設立されたもの。Japan Venture Awardsはその年間活動を総括する祭典という位置づけで年1回開催している。
主要な表彰は起業家部門、起業家支援部門、地域貢献部門、シニア部門──の4部門。シニア部門は大量に団塊世代が定年退職する2007年に合わせて、今回から新設された。
起業家部門と起業家支援部門においては、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、創業・ベンチャー国民フォーラム会長賞、委員長特別賞、奨励賞──の賞がそれぞれ用意されている。
起業家部門における表彰は、経済産業大臣賞のほか中小企業庁長官賞でノバレーゼ社長の浅田剛治氏、創業・ベンチャー国民フォーラム会長賞でシームス社長の漆畑直樹氏がそれぞれ受賞した。そのほか同部門では委員長特別賞2人、奨励賞3人が受賞した。
起業家支援部門における経済産業大臣賞はさがみはら産業創造センター社長の里見昭氏、中小企業庁長官賞は沖縄大学法文学部教授の吉川博也氏、創業・ベンチャー国民フォーラム会長賞はなにわ名物開発研究会代表幹事の野杁育郎氏がそれぞれ受賞した。(その他受賞を含めた全受賞者)
起業家部門で経済産業大臣賞を受賞した松下氏は受賞の要因として「環境(が経営のテーマ)だったからだと思う。このままでは日本が駄目になるという危機意識の中で国の支援制度をフル活用してまい進してきた」と語った。
ネット関連企業として起業家部門の委員長特別賞を受賞した宮嶌氏は「受賞で得た信頼を広報活動に活用していきたい」と、今後、人材採用や営業活動における信用力強化が見込めるとの考えを示した。
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