ベンチャーリパブリックは1月31日、買い物情報をテーマにしたSNSを立ち上げた。商品レビューと動画共有機能を軸としたもので、同社の主力サービスとなる価格比較サイトの中核サービスとして実装。価格比較および口コミ情報ポータルで先行する「価格.com」を追撃する。
新サービス「conecoクラブ」は会員制コミュニティで、会員は家電、パソコン関連、腕時計など計約300ジャンル、約6万点の製品について書き込みや動画投稿ができるようになる。投稿情報の内容に応じて会員同士が評価し合い、換金可能なポイントも提供する。
気に入った商品をブックマークしたり、マイページ登録の機能も提供。会員制コミュニティの実装で使い勝手を向上させた主力の価格比較サイト「coneco.net」では従来通り、同サイトから通販サイトにリンクして買い物までが完結する仕組みとなっている。
同社では報酬を得られる会員制コミュニティで商品情報の内容を競わせれば、「質の高い情報を提供できる」(ベンチャーリパブリック社長の柴田啓氏)と考えている。一部のブログでは報酬目当てに信頼性の低い商品情報を大量に紹介する行為も見られるが、会員制により、こうした迷惑行為を抑制できると考えているためだ。
一方、最大手の価格.comでは掲示板の形式で誰でも書き込みが可能で無報酬という仕組みを採用している。無報酬による中立性の高い情報提供を狙ったものだが、柴田氏は「報酬を伴う会員制こそ公正な中立性が保てる」と判断した。
情報の質を重視するため、初年度の目標会員数は数万人に設定。ただ、閲覧数はその数十倍を見込んでおり、価格比較サイトへの送客増加に伴う売り上げ拡大、将来的には広告収入を見込んでいる。
APIの公開など外部サイトへのデータベース提供サービスについては、「やる方向で検討している」(柴田氏)としている。
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