eBayは、仮想世界やオンラインゲームで得た資産のオークションを積極的に廃止することによって、そのような取り引きに参加するプレーヤーを、仮想グッズの売買を扱う大手サードパーティーに効果的に向けさせることができるかもしれない。
eBayは米国時間1月29日、「World of Warcraft」や「City of Heroes」などのオンラインゲームのキャラクター、通貨、武器、衣装、アカウントのオークションに禁止する決定を下したことを認めた。このニュースは、Slashdotで最初に報道されていた。
ただし、今回の仮想グッズのオークションを禁じる決定からは、仮想世界「Second Life」は除外されている。
多くの場合、オンラインゲーム運営会社は、いわゆるReal-Money Trades(RMT)を禁じる条項を自社サービス規約に設けている。RMTとは、オンラインゲーム用仮想資産を本物の通貨を使って売買することをいう。この規約に違反したプレーヤーは、オンラインゲームへの参加を禁止される場合もある。
これまでRMTのオークション市場は、eBayが圧倒的に支配していた。そのため、今回の決定で短期的に最も多く利益を得るのは、サードパーティー市場を支配する世界中のInternet Gaming Entertainment(IGE)などのようなサイトになると考えられる。
専門家によれば、RMT市場については普遍的に認められた評価が存在しないとはいえ、おそらくその取引規模は年間2億5000万〜8億8000万ドルの間になるだろうと推測されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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