京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は1月22日、低コストで導入可能な月額制の位置情報ASPサービス「SAVE PLATFORM(セーブ プラットフォーム)」を開始すると発表した。慶應義塾大学 環境情報学部の武藤佳恭教授、GPS開発を手がけるジーシーシーとの共同研究成果となる。
新たに開始するSAVE PLATFORMでは、KCCSが運営するMVNOのネットワークを利用。顧客企業の職員が持つ携帯電話機などのGPS端末から位置、速度、方位、時刻、状態といった情報を取得し、KCCSのデータセンターに自動送信、蓄積する。
月額定額制で、従来は通信コストの問題があった秒単位の位置情報取得に対応する。「企業の法令順守に向けた証明データとしての活用など、幅広い分野での用途が見込める」(KCCS)という。
顧客企業の要望に応じて、KCCSで独自開発したGPS端末もレンタル提供する。蓄積した位置情報の管理や通信設定に加え、端末の管理などをKCCSが一括して手がけ、運用コストを大幅に低減するという。
まずはKDDIの第3世代携帯電話ネットワークを利用したサービスから提供し、今後ほかの通信キャリアに拡大する。参考価格は、税抜きで端末1台あたり月額約9000円(GPS端末レンタル料、ASPサーバ利用料、3秒間隔での通信料込み)。そのほかの料金プランについては個別の問い合わせに応じて案内する。KCCSでは年間8億円の売上げを目指す。
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