全国大手パソコン販売店のPOSデータを元に、売れ筋ランキングを提供しているBCNは、2006年の年末商戦の動向をまとめた。
年末商戦が年間最大の山場となる薄型テレビは、台数ベースで140.6%と2005年末商戦を上回る伸び率を記録した。液晶では40型超、プラズマでは50型超の大画面モデルが人気を集めたことに加え、フルHD化に拍車がかかり、需要が喚起したと見られる。
ただし、液晶、プラズマともに実勢価格は値崩れ傾向にあり、50型以上の大画面モデルも、平均実売価格は40万円前後と昨年に比べ大きくダウンしている。今後も単価下落傾向は強まるとものと見られるが、ハイスペックモデルのフルHD対応テレビの人気は、昨年末で18.5%と全体の2割に迫ってきており、価格下落への歯止め役を担っているようだ。
デジタルレコーダーでは、薄型テレビとの連携操作機能を搭載した、「DIGA」、「AQUOSハイビジョンレコーダー」を有する、パナソニック、シャープの2社で約4割のシェアを獲得。特にシャープは、昨年のシェア4位から一気に2位にまで躍進を果たした。
連携操作機能搭載機種の割合は、市場全体ですでに30%を超しており、今後の重点機能と見られる。
AV機器以外では、参入メーカーも増え、一気に市民権を獲得した一眼レフデジタルカメラが、金額ベースで前年比159.3%の急伸長を記録した。
一方「Windows Vista」発売を前に買い控え傾向の高まるPCでは、台数、金額ともに前年割れの厳しい状況が続いている。しかし9月末より登場したPC用ワンセグチューナーが、昨年末190%と大きくプラスに転じており、動画環境への注目の高さが伺える結果となった。
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