スウェーデンの電話機メーカーEricssonがインターネットテレビ市場において21億ドルを投じた賭けに出る。
Ericssonは米国時間12月19日、IPルータのRedback Networksを買収する計画であると発表した(買収総額は本稿執筆時点の株価に基づくと約21億ドル)。Ericssonは1株当たり25ドルの株式交換でRedbackを買収する予定で、この額は買収が発表される前のRedback株価に基づくと18%のプレミアムになる。
現在、従来の電話会社と携帯電話事業者、テレビプロバイダーの事業領域はあいまいになりつつある。世界中の多くの地域で、ワイヤレス通信が従来の電話サービスに取って代わるようになっている。さらに、携帯電話事業者も電話会社もテレフォニー、高速インターネットサービス、テレビやビデオサービスをサポートすべく、それぞれのネットワークをアップグレードしている。
IPはこれらの新しいサービスの礎となる技術である。Ericssonは、電話会社がIPネットワーク上でテレビサービスを提供できるよう支援する新製品を開発するなど、IPを使った新サービスに力を入れ始めている。同社は2006年に入り、IPTVの製品スイートを発表したほか、IPTVソフトウェアやミドルウェアを提供するため、Kasennaと提携した。
Ericssonは世界大手のモバイル通信端末メーカーではあるものの、IPネットワーク市場向けの製品を持っていなかった。同社はここ6〜7年間Cisco SystemsやJuniper NetworksといったIP機器ベンダーの大手と提携し、IPネットワーク機器のノウハウを獲得しようとしてきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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