Peerflixが、物々交換方式からの脱却を図ろうとしている。
約25万人の常連ユーザーを持つDVD交換サイトPeerflixが、中古DVDを他のDVDを購入できる擬似通貨か、現金と交換できるようにする。同社最高経営責任者(CEO)のBilly McNair氏は取材に応じ、その目的について、サイトにおける交換をより円滑にするためだと述べた。
同サイトの現在までの仕組みでは、中古DVDを同サイトで提供しても、他のユーザーが提供する中古DVDを購入するためのポイントしか得ることができなかった。DVDには、需要や希少性によって価格ではなく評価値(1、2、3のいずれか)が付与されていた。
したがってこのシステムでは、例えば「インディペンデンス・デイ」と「クラッシュ」がどちらも2という同じ評価を与えられていれば、1対1で交換されることになる。一方、新しいシステムでは、例えば「インディペンデンス・デイ」が例えば5.43ドル、「クラッシュ」が7.19ドルと評価されていれば、「クラッシュ」を所有している人の方が有利になる。
「利益を得るためにサイトを利用できるようになった。以前にはなかった概念だ」とMcNair氏は述べた。
DVDの金銭的価値は、Peerflixが考案したアルゴリズムによって設定される。また同社は、サイトの外観を刷新し、ユーザーが映画のレビューや、映画に関する自分の嗜好を投稿しやすいようにした。
同社は2005年以来、急速に成長し、現在は1カ月あたり約3万〜5万件の交換を取り扱っている。同サイトは古いDVDを処分して、次にみたいDVDを手に入れるためのサイトだが、映画をレンタルする代わりに同サイトを利用するユーザーが多いとMcNair氏は述べる。ユーザーはDVDを手に入れても、それを1週間もたたないうちに他のDVDと交換するのだ。短期間だけ所有することが、レンタルすることと同じになったというわけである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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