関心高まるいじめ問題、メディアによる報道の影響は

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2006年12月18日 14時52分
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 いじめ問題が最近テレビニュース、ワイドショーなどで取り上げられることが多くなっているが、いじめ問題への関心やメディアの影響についてどう考えているのだろうか。今回は「いじめの連鎖におけるメディアの影響をどう捉えているか?」について調査を実施した。

 調査は12月1日〜12月3日でおこない、全国の1089人の男女(男性49.13%、女性50.87%)から回答を得た。また年齢層は19歳以下16.16%、20歳代17.45%、30歳代18.37%、40歳代23.78%、50歳代18.64%、60歳代4.5%、70歳以上1.1%であった。

 いじめ問題のテレビニュース、ワイドショーなどの報道に関して、受身ではあるが気になると回答した人が56.57%、積極的にテレビニュース、ワイドショーを見るようにしていると回答した人が30.03%、気になりはするが、あまり見ないようにしていると回答した人が9.92%となっており、いじめ問題のメディア報道に何らかの関心を持つ人は9割で、関心の高さを示す結果となった。

 いじめ問題のメディアでの報道をきっかけとして、小、中、高校生を持つ親のうち、自分の子供や周囲の子供に関していじめについて積極的に話を聞くようになったと回答した人(38.10%)、いじめがあることを周囲の大人と積極的に話すようになったと回答した人(15.58%)など積極的な行動をとるようになった人がいる一方、いじめ問題を意識したが特に具体的な行動につながっていないと回答した人が31.60%で、報道をきっかけとしていじめ問題を意識したが、その対応はさまざまであるという結果となった。

メディアのいじめ問題報道による小学生・中学生・高校生の親への影響(男女別)(gooリサーチに登録した全国の1089人の男女に12月1日〜3日に調査)(n=231)

 いじめ問題のメディアによる報道によって、いじめ問題を多くの人に考えてもらうきっかけとなった(53.17%)、いじめ問題を認めない傾向の教育委員会や学校を管理する機関の指導方法などを改善させる良いきっかけとなった(41.23%)、いじめ問題を認めない傾向の学校の指導方法などを改善させる良いきっかけとなった(36.23%)などメディアによる報道をプラスとらえる人は少なくない。

 しかしその一方で、過度の報道によって、いじめられる側の気持ちをエスカレートさせている(37.28%)、過度の報道によっていじめる側の気持ちをエスカレートしている(22.31%)との意見もあり、プラス、マイナスの両面から報道をとらえていることがあきらかになった。

いじめ問題に対するメディア報道の影響

 今後のいじめ問題に対する報道は、事実だけを伝えるのがよいと回答した人が全体の33.33%、当事者や親、学校、教育委員会など関係者に対し、過度に偏ったコメントはするべきではないと回答した人が43.71%で、事実を中心とした客観的報道が期待されていることが浮き彫りとなった。また中学生、高校生の中にはメディアには取り上げない方がよいという回答も1割ほどみられた。

マスコミによるいじめ問題報道への今後の期待(職業別)
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