バンダイナムコゲームスは12月14日、Xbox360用トレーディングカードボードゲームソフト「カルドセプト サーガ」に不具合があると公式発表した。
出荷済みの店頭在庫を回収して事実上の販売休止とし、ネット接続サービス「Xbox Live」利用者の同ソフト購入者へは、ネットを通じた修正ソフトを配布する予定としている。ネット接続サービスを利用していない購入者に対しては、対応を検討している。
カルドセプト サーガは11月22日の発売当日から、購入者による苦情や問い合わせが同社に殺到。1日平均で30件と、1カ月弱の間に単純計算で690件の苦情があり、問題の早期対策が求められていた。
問題となっていたのは、ゲームの基盤となる双六ボードで、サイコロの目が偶数プレイヤーは偶数、奇数プレイヤーは奇数に偏るなど、ゲーム進行に影響を及ぼす点。発売日からこうした問題点を検証した結果、影響を及ぼす問題点は20件以上確認された。
今回の問題点についてバンダイナムコゲームス広報は「お客様には大変ご迷惑をおかけいたしておりますことを心よりお詫び申し上げます。動きが遅いなどのところは仕様ということで、まずはフリーズ(操作不能状態)してしまうなど約20件の深刻な問題点に対する修正を急ぐ。また、対応に時間がかかった点においても重ねてお詫び申し上げます」とコメントした。
対応に時間がかかった理由については「検証を1つ1つ行い、問題点をすべて洗い出すには時間がかかったため」と回答。購入者から問題点としての指摘もある仕様部分の修正については、「今後検討する」(広報)とし、今回の不具合につながった原因や再発防止策については、「原因は分かっていないが、今後検証していく」(同)とした。
カルドセプト サーガの初回出荷数は4万個。同ソフトは1997年に旧世代ゲーム機「セガサターン」時代から発売されて以来、計8タイトルを発売している人気ソフトとなる。制作は大宮ソフトとロケットスタジオ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス