ユーチューブでのビデオ公開がCBSの視聴率向上に寄与

坂和敏(編集部)2006年11月24日 13時45分

 米国時間11月21日、YouTubeのPress Roomのページに短いリリースが掲載された。「AFTER ONE MONTH, CBS CONTENT AMONG MOST VIEWED VIDEOS ON YOUTUBE」というタイトルのこのプレスリリースによれば、CBSが自社の番組をYouTubeで公開した10月18日以降、これらの番組のビデオがYouTube全体のなかで最も高い人気を誇るコンテンツになっているだけでなく、いくつかの番組についてはテレビ放送の視聴率も向上しているという。

 具体的には、11月1日〜17日の間にYouTubeでトップ25入りをはたした2つの番組--「Late Show with David Letterman」が20万人(+5%)、また「The Late Late Show with Craig Ferguson」が10万人(+7%)の視聴者をそれぞれ増やしたという(10月18日以前と比較して)。このプレスリリースには、こうした増加の原因を「YouTubeでのビデオ公開に、一概に帰せるものではない」としつつも、「YouTubeが相当数の新規視聴者をそれぞれの番組にもたらしたと信じている」との両社のコメントが記されている。

 なお、CBSはこれまでに合わせて300を超えるビデオをYouTubeで公開し、合計の視聴回数は2920万回(1日平均で85万7000回)にのぼっているそうだ。

 コンテンツをネット上で公開すれば、それだけ露出の機会が増え、パブリッシャー(放送局や出版社、音楽会社)の事業にプラスの影響を及ぼす・・・。これは、米の作家団体から訴えられた際などにGoogleが一貫して維持してきた主張だが、このCBS/YouTubeによる試み(から得られたデータ)は、その証左といえるのかもしれない。同時に、YouTubeで公開された番組のビデオにはまだ広告など収益を得るための仕組みが組み込まれていないことから、この約3000万回という視聴回数も番組プロモーションのための「コスト」と考えられる。このコストに対して20万人の視聴者増加という結果が得られたわけだが、はたしてそれが大手テレビ局の間尺に合うものなのかどうかという疑問は残る。「先にユーザーを集めて、後からマネタイズする方法を考える」という現在の流れからいえば、この結果を解釈する側に新しい視点が求められているのだろう。

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