BusinessWeekの記事によると、Rocketboomの元女性ホスト、Amanda Congdonが、とうとう大手テレビ局の番組に進出し始めたという。
今年夏に、Rocketboomを離れたAmandaが、その後「AmandaAcrossAmerica」という企画で全米横断の旅に出たというのは、以前にブログでお伝えした通り。そして、米国時間13日に念願のロサンゼルスに到着したAmandaは、現在Disney's傘下のABCが運営する「ABC News Now」に定期的に登場しているほか、ABCのテレビニュースにも時折出演するようになっているという。
さらにAmandaは現在Time Warner'sのケーブルテレビ局「HBO」とも番組制作の話を進めており、MEDIAWEEKの記事に寄れば、両社の契約は早ければ米国時間14日にも発表される可能性があるという。
このAmandaの例をはじめとして、現在大手メディア各社やタレントエージェンシーの間では、インターネット上で人気の出た人材の発掘/獲得競争が本格化していると、前述のBusinessWeekの記事は伝えている。「AmandaAcrossAmerica」をサポートした「blip.tv」のDina Kaplan(共同創業者件COO)の元には、大手メディアからの取い合わせが定期的に寄せられており、また同社ではハリウッドのタレント・エージェンシーとも数多くの打ち合わせを行っているというコメントが引用されている。ただし、これらの大手メディアの多くは、ウェブ上でのプログラミングの強化を通じたネットユーザーを引き付けることを目的としており、Amandaのようにビデオブログ以外の分野に進出するケースはまだ少ないようだ。
ちなみに、同記事によると、米国のオンライン広告市場は今年159億ドルの規模で、広告市場全体に占める割合も約5.7%と予想されているが、これが2010年には252億ドル(8.9%)程度まで成長すると見られているという。インターネットユーザーの利用時間が増加するなかで、全体的にはより多くの広告費がネットに流れる可能性が高いが、実際にそうなるかどうかの鍵を握る要因のひとつは、やはり集客力のあるコンテンツをつくりだせる人材ということなのか。GoogleやMySpace、YouTubeといったいわゆる「プラットフォーム」側の動きと合わせて、ネット出身の人材の今後の動きに注目していきたい。
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