いよいよ発売前夜!--PS3を転売する中国商人が日本の小売店に集結か

 明日いよいよPLAYSTATION 3(PS3)が日本で発売される。この日、日本のゲーム小売店に中国人の長蛇の行列ができるかもしれない。中国最大のオンラインショッピングサイト「淘宝網」で多数の中国商人が日本で発売するPS3の予約販売を開始したのだ。

 淘宝網で「PS3」を検索窓に入力し検索をかけると、発売前日の11月10日時点で300件以上がヒットする。ヒットした内容のほとんどが日本で発売されるPS3本体の転売についてだ。中国商人らの提示する本体価格は20Gバイトモデルで6500元(約10万円)、60Gバイトモデルで8500元(約13万円)前後。中国の顧客にどこよりも早く確実に届けるために、中国商人自身や知人を利用し、中国のホームタウンまで人の手によって運ばれる。運び賃のためか、また客の足元を見ているためか、このような高い値段となっており、日本人にとっても気軽に買える値段ではない。ましてや中国の大都市住民の月給で2万円前後、上海や北京の一般市民の月給でも5万円前後が一般的なのだから中国人にとってはあまりに高価だ。それでもこれだけ商人が現れるということは中国においてもPS3は期待の製品といえるだろう。PS3専用ゲームソフトの価格については600元前後の値付けをしている。

画像の説明 淘宝網のページより

 PS3を販売する淘宝網の1ユーザーのページにはこのように書かれている。「現在PS3の予約を開始しました。日本発特急送。最も遅くても11月14日には沈陽(中国の東北地方の都市)で製品を受け取り可能。11月11日に商品が手に届く予定。(中略)注意:11月14日の便についての中国での販売数量は3台以上で、日本人の友人が沈陽に直行便で向かうので、配送時の箱の破損や、税関での差し止めの心配はありません。定価:9600元、予約金3000元。製品が到着したら購入者は残金を速やかに支払ってください。沈陽以外の方は、沈陽から目的地までの運送料は購入者自身で払って、自己責任で送ってください」

 PS3は基幹部品の調達が当初の見込みどおりに進まなかったため、欧州での発売を2006年11月17日から2007年3月に延期すると発表しており、また日本の過去のゲーム機発売の頃を振り返っても発売日から店頭に長蛇の列ができ、それでも、ゲーム機を手に入れられないということなどはよくある話なので、中国商人が確実にPS3を発売日に入手できるのかは微妙なところ。しかし当日買えなかった場合の対処を明記するページの存在は筆者は確認できずにいる。

 PS3は香港や台湾で11月17日の発売を予定しているが、中国では販売の予定はない。

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