IBMは来週、Intelの「Xeon 5300」モデル(開発コード名:「Clovertown」)を搭載した同社初のクアッドコアプロセッサ搭載サーバの販売を開始する。
IBMは、それぞれ2つのプロセッサソケットを備える5モデルを発表した。同社によれば、これらのモデルではデュアルコアの「Xeon 5100」プロセッサ(開発コード名:「Woodcrest」)を搭載したシステムと比較して著しい性能向上が期待できるという。整数演算速度テストの結果、「IBM System x3650」では、クアッドコアプロセッサを搭載したものはデュアルコア搭載モデルに比べて性能が64%向上したと同社は述べる。
IBMは米国時間11月14日からクアッドコアシステムの注文受付を開始するが、x3650およびその薄型バージョンである「IBM System x3550」の量産出荷は12月になるという。その他のモデルは2007年1月から販売される。
一方Dellは、11月8日にクアッドコアサーバの販売を開始している。
クアッドコアプロセッサには4基の処理エンジンが搭載されている。IntelのXeon 5300では、2基のWoodcrestチップが1つのパッケージに収容されている。IntelのライバルであるAdvanced Micro Devicesは、4つのコアを1つのダイに統合するアプローチをとっているが、同社の最初のクアッドコアチップ「Opteron」(開発コード名:「Barcelona」)のリリースは2007年半ばになる予定である。
Intelは2006年前半、Intelのチップセットにさまざまなプロセッサを組み合わせた「Bensley」デュアルプロセッササーバプラットフォームを発表した。BensleyベースのシステムはClovertownチップを使用したものにアップグレードすることが可能である。ただし、Clovertownを使用すると、Woodcrestと比較して消費電力も発熱量も増加する。
Intelによると、45nmの製造プロセスで今後製造されるデュアルコアおよびクアッドコアチップもBensleyプラットフォームに搭載可能になるという。
IBMの新しいサーバ製品は以下の通りである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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