ベクターが10月27日に発表した2007年3月期中間(2006年4〜9月)連結決算は、営業損失が4100万円の赤字だった。ソフト販売の低迷などにより、売上高が前年同期と比べて減少したほか、新規事業開始に伴うコスト増加が響いた。また、ウイルス感染問題に伴う業績への影響は、現時点において確認されていないという。
売上高は前年同期比8.4%減の11億7400万円。ダウンロード販売はアフィリエイト広告の強化や商品単価の上昇などにより、前年同期比で2〜4%増加したが、パッケージソフトおよびハードウェア販売が同32%減少したため。同社ではソフトおよびハードウェア販売不振の原因を「競争激化や売れ筋商品不足」と分析している。
営業赤字の主因は、新規事業となるオンラインゲームの広告宣伝費5000万円強および関連諸経費を計上したため。これに伴い、経常損失は3800万円、純損失は2300万円の赤字となった。
9月末に発覚したウイルス感染問題に伴う業績への影響は、「上期は(2〜3日だったため)ほとんど影響がなく、下期も現時点ではほぼ影響はない。対策費用に関しても業績に影響するレベルの費用はかかっていない」(ベクター)としている。
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