Autodeskが、Microsoftの「Internet Explorer 7」との互換性問題を修復するために、同社の2製品に対してパッチをリリースする予定だ。
Autodeskの広報担当Jennifer Toton氏によると、同社が週内に提供するパッチは、「Autodesk Design Review 2007」および「Autodesk DWF Viewer 7.0」に関するものだという。両製品は、「Autodesk Design Web Format(DWF)」の2Dおよび3Dデザインを閲覧したり、印刷したりするアプリケーション。
Toton氏は米国時間10月23日、「Microsoftと協力してサービスパックを開発し、米国時間11月7日にリリースするつもりだ。IE 7との互換性問題がわれわれの顧客に与える影響は小さいと認識し、提供の遅れが支障になるとは考えていなかった」と述べた。
一部のAutodeskユーザーは、DWFファイルを使用するウェブサイトがIE 7上で正しく表示されなくなったことに、不満をあらわにしていた。Microsoftは、先週に入ってIE 7のダウンロード提供を開始し、11月にはWindows XP with Service Pack 2ユーザーにこれを配布する予定だ。Microsoftがウェブブラウザのメジャーアップグレードを行ったのは、実に5年ぶりのことである。
DWF Viewerは無料のアプリケーションで、Autodeskによれば、ダウンロード数は1100万回に達しているという。一方、Design ReviewはDWF Viewerの有料版であり、注釈機能などが搭載されている。
Microsoftの関係者は先週、同社はIE 7との互換性問題に関して広く注意を促してきており、ウェブ管理者やソフトウェア企業が余裕を持って新版への対応を進められるように、完成品のリリースに先立って複数の試用版を提供したと述べた。Autodeskの件は、新ブラウザに関わるものとして浮上してきた、重要度がさほど大きくない問題の1つであると、同関係者は説明している。
Autodeskのパッチのベータ版は、同社の社員が執筆しているブログから入手できる。完成版は、こうした検証を数回行ったうえで週内に提供する予定だと、Toton氏は話した。11月にリリースされるAutodeskのサービスパックにも、このパッチが同梱されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」