ハードディスクドライブ内にある写真や文書などのファイルを検索可能にするコンシューマー向けアプリケーションを開発するEverNoteが、PCとのバンドルに関して主要PCメーカーと契約を結んだという。同社CEOが明らかにした。
EverNoteのCEO、Tom Garland氏によると、自社アプリケーションをバンドルしたPCは年内に登場する見込みという。だが、どのコンピュータメーカーがバンドルするのかに関する情報は公開していない。Lexarは同製品をUSBドライブにバンドルする。
EverNoteはまた、モバイル端末用ソフトウェアも年内に発表する予定だ。デスクトップ向けの最新バージョンは、9月末にリリースするという。
同社のアプリケーションを利用することで、デスクトップPC内にあるさまざまなファイルを検索できるようになる。PowerPointのスライド、Excelの表、Word文書、手書きノート、写真などが検索対象となる。OCRツールを統合することで、写真に写った道路標識などの文字も認識できるという。
たとえば「mustard(マスタード)」という言葉で検索すると、Heinzのマスタードの瓶が写った写真がヒットする。個人名を検索すると、その名前が含まれたカンファレンスバッジの文字、手書き文字、電子メールがヒットする。
EverNoteは、ハードディスクドライブ内にあるファイルすべてを検索しないという点を特徴としている。ユーザーは、検索対象に今後なるだろうと思われるファイルにタグ付けする必要がある。そのため、ヘビーユーザーでもEverNoteデータベースに格納したアイテム数は膨大な量とならない。
Microsoftを含む他社でも、デスクトップ検索には長年取り組んでいる。これらの検索エンジンはハードディスクドライブ全体を検索するため、作業は非常に困難なものとなる。EverNoteでは、ユーザーが選んだ一部のデータしか検索しないという手法について、ほとんどの場合においてユーザーは、ハードディスクドライブにある多くのデータを検索することを望んでいないと主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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