Adobe Systemsは11月、同社のPDFソフトウェアを「Acrobat 8」へ更新する予定だ。アップデート版には、同社がMacromediaから取得したウェブ会議サービスが追加されるという。
Adobe Systemsは米国時間9月18日、Acrobatの新たな製品ラインアップと価格帯を発表した。同製品のアップグレードとともに、Adobeは「Acrobat Connect」と呼ばれるホスティングサービスの提供も始める。同サービスは、PDFファイル内のボタンをクリックすることで、ウェブ会議を開始できるというものだ。
Adobeの幹部らは、同社は今後もAcrobat製品にコラボレーション機能を追加していく意向だと述べている。
Connectは、以前は「Macromedia Breeze」と呼ばれていたウェブ会議製品の名称を変更したものである。
PDFファイルからConnectサービスを利用すると、ウェブブラウザを介して第3者にドキュメントを閲覧させたり、デスクトップ全体を見せたりすることができる。また、「Adobe Flash Player」と連係していることから、Connectを利用してインスタントメッセージングでチャットをしたり、電子メール経由でチャットに招待したりすることも可能になっている。
Adobeでは同サービスをホスティングし、個人向けには月額39ドル、もしくは年額395ドルで利用可能にする。サービスの提供開始は、11月半ばに予定されている。
企業顧客に対しては、ユーザーがインストールし保守管理する、業務用バージョンが用意された。
そのほかAcrobat 8には、複数の異なるドキュメントをPDFファイルと合成する機能も搭載されている。
日本国内では、「Adobe Acrobat 8 Professional」「Adobe Acrobat 8 Standard」が11月下旬から提供される予定となっている。価格はProfessionalの通常版が5万7540円、Standardの通常版が3万6540円。また、無償のPDF閲覧ソフト「Adobe Reader 8」は12月から提供される予定となっている。
Connectの日本語版となる「Adobe Acrobat Connect Professional」は、12月中旬からパートナー企業から提供される予定。日本のアドビシステムズでは同製品の価格について、最小構成で320万円程度になるとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」