「Xacti DMX-HD1A」は今年2月に発売された「Xacti DMX-HD1」の後継機だ。どちらかと言うと、完全な新製品と言うよりは、マイナーチェンジのバージョンアップ版としての印象が強い。
従って、基本性能はほぼ踏襲し、それぞれの機能を向上させている。最も特徴的なのが、大容量SDメモリーカードのSDHCに対応したことだ。これにより、4GバイトのSDHCを使用すれば、最高画質のHD-SHQ(1280×720・30fps・9Mbps)で撮影しても、約1時間の記録が可能となった。連続撮影時間も約60分から約75分に伸びた。
残念なことに液晶モニターが、2.2V型有機EL(約21万画素)から2.2V型アモルファスシリコンTFT液晶(約15万画素)にダウンしてしまった。高精細なHD画像を撮影するだけに、モニターは有機ELを使ってほしかった。
世界最小、最軽量を謳っているだけあり、ボディサイズはかなり小さく、持ち運びがしやすい。同じXactiの「C」シリーズに比べると大きくなってしまうが、操作感などを考えるとベストサイズと思われる大きさだ。実際に使ってみても、ムービー撮影ボタン、ズームスイッチ、写真撮影ボタンがそれぞれに干渉しあうことなく、操作できる。ただ、ズームスイッチがXacti伝統の下がワイド端、上がテレ端となっているのは、使い慣れるまで多少違和感を感じてしまう。個人的にはズームは引き寄せるイメージなので、親指で下に引いたときに寄って、上に押し上げたときに引いて欲しいところだ。
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