特許のWikiサイト「WikiPatents.com」--米で特許弁護士らが立ち上げ

文:Anne Broache(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2006年08月31日 12時10分
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 米国の特許システムは、保護対象となる最新のワイヤレス電子メール技術や耳なしパンのピーナッツバター&ジェリーサンドイッチが、本当にユニークなものであることを保証すべきものである。

 しかし米国特許商標局ですら最近、このような判断が容易でないことを認めている。同局は先週公表した5年間の戦略計画案の中で、局内スタッフの負担を軽減するために、一般からの協力を仰ぎ、申請手続きに介入させ、「ピアレビューメカニズム」を展開する意向を明らかにした。

 こうした協力への呼びかけに応じ、米国時間8月28日、ソルトレイクシティに拠点を置くある特許弁護士と会計士が、「WikiPatents.com」を立ち上げた。同サイトでは映画の評論を連想させるような星による評価システムを提供し、特許審査官、弁護士、訴訟当事者、潜在的投資家、発明者、そしてその他の外部の利害関係者が、付与済み特許が本当に特許に値するかどうかを判断できるよう、支援する。

 利用者は、特定の特許番号を検索して表示されるページを編集し、特許明細を一般に人に分かりやすい表現に書き直したり、内容が技術的に正確に記載されているかを評価したりできるほか、妥当なロイヤリティの価格を投票したり、ライセンシングの可能性に関する情報を明らかにしたりできるようになっている。いずれこのようなコメント機能は、審理中の特許申請にも拡張される予定である。

 またそれぞれの特許ごとに設けられたページでは、利用者が審理中の特許に最も関連性が深いと考える先行技術を指定し、記述できるようになっている。先行技術は、現在の発明に関連した全ての一般的な情報により構成され、学術文献や他の公開特許などが含まれる。先行技術は、特許が付与される可能性と、特許の価値を判断する際の重要な検討事項である。

 特許を再審査する任務を負わされた者や、特許の取り消しを求めるための攻撃材料を探す者が、各自の作業でこの評価システムを利用し、書類を見直すことが期待されていると、WikiPatentsの共同創立者であるPeter Johnson氏は述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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