テクモは8月28日、オンラインゲームの企画や運営を行うSeedCと資本・業務提携を実施し、オンラインゲームポータル「LieVo(リーボ)」を10月10日に公開することを発表した。
LieVoは、テクモとSeedCが提供するオンラインポータルサイト。オンラインゲームを基本料金無料、アイテム課金制で提供する。また、テクモやSeedCのゲームキャラクターを採用したRSSリーダーやゲーム内通貨を利用したオークション、ゲーム内で使われる楽曲のダウンロードサービスを提供するほか、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やゲームの攻略情報Wikiといったコミュニティサービスも準備している。
LieVoではテクモのゲーム開発力やコンテンツ資産、SeedCのオンラインゲーム技術力、運営受託経験、海外展開ネットワークなどを生かし、全世界規模でサービスを展開するという。第1フェーズとして2007年12月までにアジア、オセアニア、英語圏の12カ国でのサービス展開を予定しており、第2フェーズの2009年12月にはヨーロッパや南米など17カ国まで拡大するという。自社コンテンツの提供にとどまらず、オンラインゲーム開発メーカーやクリエーターが世界規模でのビジネス展開を行えるプラットフォームを提供していく。
発表会ではLieVoで提供予定のコンテンツとして、発売開始から10周年となるテクモの人気ゲームシリーズをオンライン化した「Gallop Racer ONLINE」や、韓国Dream Execution Technologyが開発し、韓国、北米、欧州で380万のユーザーを誇るFPS(First Person Shooting Game:1人称視点のシューティングゲーム)「WarRock」が発表された。いずれもPC/AT互換機対応OS向けに提供される。
また、現在開発中のMMORPG「BASTARD!! ONLINE」や、ウクライナGSC Game World開発のPC向けソフト「Heroes of Annihilated Empires Empire Episode1〜黄泉の国 アトランティス〜」、ポプラ社「月刊コミックブンブン」でコミックが連載中のPS2向けアクションゲーム「コロボットアドベンチャー」なども紹介された。
現在コンテンツ数4タイトルを提供し、ユーザー数110万人を抱えるSeedC運営のオンラインゲームポータル「ブロードゲーム」もLieVoに統合する予定で、2007年にはユーザー数500万人、コンテンツ数10タイトル以上を目指す。
テクモはSeedCの実施する第三者割当増資を引き受ける。発行新株式は普通株式2500株で取得価格は2億5000万円、払込期日は9月29日となっている。新株式取得後、テクモの持ち株比率は15.36%となる。
テクモ代表取締役社長の安田善巳氏は、発表会の中で、「『グローバルアンドオープンアーキテクチャー』をコンセプトにオンラインゲーム事業を展開していく」と語る。今後はLieVoを中心に、「世界中のクリエイター同士の交流により新しいゲームを創造していく」「世界の数多くの人々にゲームを提供したいというクリエイターのサポートを行う」「テクモ自身が新しい基軸のゲーム開発に取り組む」という3点のビジョンを掲げてオンラインゲーム事業を展開し、「国境やプラットフォームを越えて、世界中のゲームユーザーとクリエイターを紡ぐオンラインゲーム事業を日本から世界に向けて発信する」とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力