“プレミアム”という選択--パナソニック LUMIX DMC-L1 - (page 3)

パナソニック
DMC-L1
内容:パナソニックはこれまでも多くのコンパクトデジカメを世に送り出してきた。他メーカーに先んじていち早く搭載された手ブレ補正機構や光学12倍ズーム、高級指向のDMC-LC1などその独創的なカメラたちは映像機器総合メーカーとしての技術と経験から生まれて来たものである。そしていま、満を持してパナソニック初の一眼レフデジカメが登場した。それが「LUMIX DMC-L1」である。

ライカという信頼

 「DMC-L1」のもう一つの大きな特徴は、ライカレンズを使用できることだ。「DMC-L1」とセット販売されている「ライカDバリオエルマリート 14-50mm/F2.8-3.5ASPH」はフォーサーズ規格に準拠したレンズである。12群16枚構成で光学式手ブレ補正機構も搭載している。同じフォーサーズ規格であるオリンパス「ズイコーデジタル14-54mm F2.8-3.5」(11群15枚構成)と比べるとひとまわり大きく重量も約55g重い。標準ズームレンズとしては大きく重いレンズだが、あえてこのサイズを採用したところはライカレンズとしての性能を重視した結果というところであろうか。  「P8050214.JPG」ライカMに無理矢理大きなレンズを装着したようにも見える。それだけライカレンズの存在感は大きい。

 

 以下に実際に撮影した画像を掲載する。ライカレンズと「DMC-L1」が表現する描写を確認して欲しい。

 
  • プログラムAE,F9.0,1/250s, ISO100,オートWB.スタンダードモード ビルや鉄骨の細かい描写も概ね良好。若干柔らかい傾向もあるが全体の印象では抜けも良く好印象だ。

  • AE+1.0EV補正,F8.0,1/320s, ISO100,オートWB.スタンダードモード 全体的にクッキリとした印象。ガラスの質感も良い。

  • マニュアル露出,F4.0,1/40s, ISO100,オートWB.スタンダードモード 柔らかい描写による空気感は絶品。逆光での滲みも少ない。

  • マニュアル露出,F5.6,1/4s, ISO100,オートWB.スタンダードモード 低速シャッターでの手持ち撮影だが、レンズの手ブレ補正がしっかり効いている。

  • 絞り優先AE+1.0EV補正, F5.6,1/80s,オートWB.スタンダードモード 明暗の差がある被写体だがバランス良く表現されている。

  • 絞り優先AE+2.0EV補正, F3.5,1/80s,マニュアルWB.スタンダードモード 最短撮影距離、開放絞りでの撮影。全体に均一な描写でボケ味も柔らかくて好印象。

  • 絞り優先AE+1.0EV補正, F4.5,1/13s,オートWB.スタンダードモード 店内でのノーファインダー撮影。低速シャッターでも手ブレ補正が効いている。蛍光灯光もオートWBがしっかりと補正。

  • プログラムAE+1.0EV補正, F3.5,1/8s,ISO400,オートWB.スタンダードモード 暗い店内での近接スロー撮影。ISO400だがノイズも少なく質感もちゃんと表現されている。

  • マニュアル露出,F4.0,1/15s, ISO800,オートWB.スタンダードモード 高感度ISO800での撮影だがノイズは少ない。十分に使用できる範囲だろう。

  • マニュアル露出,F4.0,1/30s, ISO1600,オートWB.スタンダードモード ISO800で撮影したものと比べるとノイズは多いが、緊急措置として使用する分には十分な画質と言える。

  • マニュアル露出,F16,5s, ISO100,オートWB.スタンダードモード 長時間露光での撮影だがノイズリダクションにより低ノイズな画像となっている。若干光に滲みがあるようだ。

  • マニュアル露出,F7.1,1/25s, ISO100,オートWB.スタンダードモード 強い光による逆光での撮影だが、輪郭の滲みも少なくクッキリとした画像だ。

 

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