この携快電話14では、さまざまな新しい機能が盛り込まれている。
アドレス帳の管理はメモリ管理ソフト最大のアイデンティティである。ドコモのプッシュトークやGPS付きメモリダイヤルといった最新機能や、既存の機種のより細かい項目にも対応した。そしてアドレス変更を一斉に通知する機能が備わった。携快電話14から定型文を作成し、メモリに入っているメールアドレスに向けて送信する機能である。
また意外と使われているケータイのメモ機能。思いついたアイデアや備忘録として活用しているユーザーも多いようで、携快電話14ではこのメモ機能のバックアップにも対応はうれしい。Felicaリーダーを接続すればおサイフケータイの利用履歴管理にも対応する。
2006年11月から開始を予定しているナンバーポータビリティに向けて、ケータイ関連の業界ではさまざまなサービス対応が進んでいる。メモリ編集ソフトも、このナンバーポータビリティを意識した機能が搭載されている。ナンバーポータビリティを利用してキャリアを変更する動機は、価格や端末の魅力などさまざまだが、現在の日本のケータイ事情では、端末をそのままにキャリアを変えると言うことは不可能だ。つまりナンバーポータビリティでキャリアを変えるときには、必ず端末が変わることになる。
そのときにこの携快電話14は強い味方になる。特に「全キャリア対応USBコード2本付き」のパッケージでは、ドコモFOMAとVodafone 3Gに対応するW-CDMA対応ケーブルとauに対応するケーブルが同封されているので、3キャリア間での乗り換えにはそのまま対応できる。またウィルコムの端末にはほとんどにUSBケーブルが付属しているので、そのまま利用すれば対応可能だ。簡単!ナビの「機種変更する」メニューを押せばソフトがナビゲートしてくれる。
メモリダイヤル・スケジュール・送受信メール・カメラ画像の他、Windows版ではブックマーク・フリーメモといった、日々ケータイを使っていて編集しているデータのほぼすべてを保存することが可能になっている。操作方法こそ違うが、端末・キャリアが変わってもほぼすべての情報を引き継いで使い始めることができるので、新しい端末が即戦力として機能し始めることは言うまでもないだろう。
ただケータイユーザーは機種変更をするときに、古いデータを新しい端末に移すか消すか判別する作業が楽しみという意見もある。以前はこれも手作業で行われていたが、携快電話14を使うことでパソコンの画面上でその作業をすることができる。ケータイの思い出整理について、手作業で行っていたころに比べると奥ゆかしさは失われるかもしれないが、移さないデータも消す必要がなくなる。新しい端末にも引き継いで保管する思い出・記憶も、データとしての記録も保存できるようになるだろう。
ケータイはあらゆる人にとって最も身近な情報・コミュニケーションツールであり、これをなくしたり壊したりして使用不能になってしまったとき、もっともリスクに感じるのは中に備わっているデータだ。これを日頃からしっかり管理しようというのがケータイメモリ編集ソフトである。
携快電話14は拡張されたアドレス帳や利用頻度の高いフリーメモに対応したり、新たにおサイフケータイの履歴管理を可能にしている(最近はFelicaリーダー・ライター内蔵のPCも増えつつある)。生活ツールのリスクを軽減するソフトウェアとして正常進化した携快電話14は、ナンバーポータビリティが利用されるにつれて、さらに重宝がられる1本に仕上がったと言える。
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